みずうみの読書会
人生初の読書会に参加しました。

みずうみ

大阪市中央区谷町六丁目の 複合文化施設 萌(ほう) にある 「ことばをたべる
カフェ・みずうみ」
 さんにて。私はこの場所と、管理人・Sさんが大好きなのです^^

読書会のお題は、遠藤周作 『沈黙』! 小説は確か高校時代に読んだきり。映画は
もちろん初日に観ました。これは元文学少女(笑)の血が騒ぐ! 勢いで参加してしま
いました。

みずうみ2

 ↑ ↑  みずうみさん名物 漢字クッキー ↑ ↑

初対面の方ばかりでしたが私全く人見知りをしないので(笑笑)、エンジン全開で
しゃべらせていただきました。とっても楽しかったー。

これからはこういうイベントにも、ちょっとだけ勇気を出して参加したいな。

◆◇ ◆◇

鍵コメントを下さった方へ。
日々なんとか元気に生きてます。いつもありがとう!
また伺いますね^^

真紅拝
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[2017/02/03 20:12] | 読書 | コメント(0) |
私写真の系譜4/自分だけの神様~『たまきはる』
たまきはる

 前夫・坪内祐三への思いを引きずりながらも、「末井さんと生きていこう」 と
結ばれた前作 たまもの から12年難産の末、やっとの思いで産み落とさ
れた、神蔵美子による私写真集/私小説聖書をひも解きながら 「神」 につ
いて、夫婦について、愛と死について、時にはに苛まれながら、著者が考え
続けた記録「たまきはる」 とは 「魂極る(霊剋る)」 の意

 あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり (斎藤茂吉)

 前作 『たまもの』 と同様かそれ以上に、著者の思考は過去へ、過去へと遡
る。著者が関わった超個性的な面々、特に寺山修司との関係には衝撃を受け
た。一番大きな出来事は、最愛の父の死映画を 「シャシン」 と呼ぶ技師だっ
た父に著者は愛され、多大な影響を受けたのだろう。「父の娘」 であるという決
してぶれないが根底にあるから、彼女は 「愛の嵐」 の混沌の最中でも、鬱
の闇の中でも表現を模索する
。奔放で我がままで、好き勝手に生きているよう
に見える著者を支えているのは、ただ無条件に愛された記憶

 愛の入り口では、誰もが 「自分だけの神様」 を探す。彷徨い続けた著者は
最後に 「父の愛」 に回帰し、与えられた愛の大きさを思う。そして読み終わっ
た私は改めて、著者の夫・末井昭という人に、思いを馳せずにはいられない。

 表紙を飾りながら、どこか存在感の薄い登場人物としての 「スエイ」名著 
自殺 の著者であり、毎日欠かさず、「戦争反対」 とツィートし続ける末井
さん
。彼こそが、神が著者に与えた 「たまもの」 なのだと。

 ( 『たまきはる』 神蔵美子・著/2015・リトルモア)

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[2015/04/02 00:00] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
マリちゃんとなっちゃん
  金曜日、仕事終わり。やっと本屋さんに寄って帰れる!

  お目当てはこの2冊。

文庫




 こちらあみ子

 『ここは退屈迎えに来て』


 どちらも、年間マイベスト120112013)に選んだ作品。『あみ子』 は
最後の一冊だった! セーフ。。

 『あみ子』 の著者・今村夏子さんは、文学賞受賞の際に 「もう小説を
書くことはない」
 とコメントされていたけれど、新作短編が収録されてい
る! 編集者の方に感謝。そして、穂村弘、町田康の2氏が解説を寄稿
するという豪華さ! 筑摩書房の気合いと期待を感じますね。

 ゆっくり読み返そうと思います。楽しみ。

からほりおさんぽ

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[2014/06/16 00:00] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
私写真の系譜3~『メモワール 写真家・古屋誠一との二〇年』
 忘れ難いポートレイトがある。

メモワール2

 20年近く前に切り抜いた、色褪せた古い新聞記事痩せこけた身体赤ん坊
を抱いたその女性は、何かを訴えかけているようにも、虚空を見つめているよう
にも感じられる。
 彼女のによって撮られたその写真は、粗悪な新聞紙に転写され、手のひら
よりも小さなサイズ
に閉じ込められてもなお、その眼差しが私を捉える

 この写真を撮影したのは、オーストリア在住写真家・古屋誠一だ。亡き妻・
クリスティーネ
と過ごした8年足らずの日々を、『メモワール』 と題した写真集
のシリーズ
として発表している。

メモワール

 写真家であり小説家でもある小林紀晴が、古屋誠一(と彼の写真)に魅せら
れ、20年の歳月をかけた取材を結実させたノンフィクション

 欧州に渡った古屋はクリスティーネという女性と出逢い結婚、子を成す。しか
し彼女は心を病み、自ら命を絶った屋上から身を投げた妻の姿を、古屋は
する。その写真に、小林は捉えられたのだ。彼が古屋に近づくことは、「写真
とは何か?」
 という、自らのアイデンティティにも関わる問いかけに対する、
えを探る旅
であった。

 写真を撮れば、否応なく被写体との関係性が浮かぶ。被写体を晒し、生業に
する
ということ、それに群がる 「呪われた眼」 を持つ私(たち)。 写真がもつ
本質的な罪と、その罪を自覚しながら、満身創痍を受けようとする者。胸が
詰まる
。読み進めるのが辛くなるほどに。

 写真が写す 「真」 とは、撮る人の内側なのだ。

◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

 この本を書評で取り上げてくれた、いとうせいこう氏に感謝します。

 ( 『メモワール 写真家・古屋誠一との二〇年』 小林紀晴・著/2012・集英社)

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[2014/01/21 11:22] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
発売初日にゲット☆
発売初日

 何年かぶりで風邪をひいてしまいました。この週末で完治させたいな。。

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[2013/04/13 07:50] | 読書 | コメント(0) |
2013年3月に読んだ本/8冊 其の弐
安井かずみがいた時代

 続き。

 先日、『サワコの朝』 に作家の小川洋子さんが出演されてましたね。私は
小川さんのあまり熱心な読者ではないのですが、その 「書物への愛」 を語
る姿に感動しました。意外にも、小川さんの生まれたおうちは、『家庭の医学』 
くらいしか本がなかった
そうです。やっぱり人間って環境も大事だけれど、「持
って生まれたもの」
生まれ持った資質が大きいと感じます。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇  

 『B級恋愛グルメのすすめ』 島本理生・著 ★★★
 理生ちゃんのエッセイは、CHICAライフ 以来の2冊目。相変わらず、
リアスな小説作品
とは真逆な、どちらかと言えばトホホ方面、ラーメン小池的
な奔放生活
が綴られています。本作のハイライトは元夫との再会・再婚の過
程。ここに多くのページが割かれています。理生ちゃん、(今度こそ)お幸せ
に~



 『藝人春秋』 水道橋博士・著 ★★★★
 話題の本。やっと順番が回ってきました。評判に偽りなし
 一番驚いたのは、博士が甲本ヒロト中学の同級生だった、ということ。そ
して、朝日新聞に掲載され、私も衝撃を受けた稲川淳二さんの 「告白」 が、
博士の手によってとうの昔に文章化されていたとは・・・。
 笑いあり、涙あり。一気に読んでしまいました。「辛抱」って、「辛さを抱き
しめる」
 ことなんですね(感動)。しかし、、、この後に読んだ本の印象が、
あまりにも強く。


 『安井かずみがいた時代』 島崎今日子・著 ★★★★★
 ノンフィクションライター、島崎今日子さんの文章が好きで、著作を見つけ
ると必ず読みます。そして本作は、個人的に島崎さんの「最高傑作」では
ないかと。
 安井かずみ、愛称ZUZU「芸能界」 や 「歌謡曲」 が一般人の手の届
かない 「憧れ」であり、キラキラ輝いていた時代のフロントランナー。1939
年生まれといえば、私の母と同世代。こんなにも 「ブっ飛んでいた」 女性
がいたのですね。
 「安井かずみがいた時代」 というよりは、安井かずみという女性そのもの
もっと言えば 「ZUZUとトノバン」 安井かずみ&加藤和彦という元祖ワーキ
ング・カップルの真実
を、彼らを取り巻いていた綺羅星のごとき面々へのイン
タビュー
であぶり出してゆきます。それはまるで 小説 「藪の中」 のように
スリリングで痛ましく、謎めいて映る。果たして、彼女(たち)は幸せだったの
か?
 華々しくも時代を駆け抜けた 「寵児」 の、恍惚と苦悩がそこに在りま
す。
 「ZUZUはずっとジュリーに片思いしていた」 という証言に驚き。彼女の最も
有名な 「同志」、加賀まりこのインタビューがないことが「画竜点睛を欠く
では?」との思いも、無きにしも非ずです。しかし、語らないのもまた、加賀さ
んらしい
のかな、と。


 『安心毛布』 川上未映子・著 ★★★☆
 WEB連載をまとめた 「漢字4文字」 シリーズ完結編。川上さんのエッセイ
の中では、私はこのシリーズが一番好きです。発光地帯 買おうかなぁ。

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[2013/04/04 07:38] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(5) |
2013年3月に読んだ本/8冊 其の壱
桜2013







 ご近所の桜・満開


 春休みです。が来たり、甥っ子(新生児じゃないほう、弟の子)が遊びに来
たりで落ち着かない日々を過ごしております。とは言っても仕事は毎日だし、
隙を見て映画観に行かなくちゃだし・・・。バタバタ。

 先月読んだ本は8冊4冊づつ、2回に分けて記録します(長くなるので)。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇  

 『ちょうちんそで』 江國香織・著 ★★★☆
 本作でも、変わることのない江國ワールドが展開されます。私のそれとは
全くかけ離れた主人公の人生が、こんなにも身につまされ、胸に迫ってくる
のは何故なのだろう。飴子の「いま」はすぐに予想がつきます。幕切れが少
し、物足りない気がして残念(雛子が救われない気がしたので)



 『ぼくらの近代建築デラックス』 万城目学&門井慶喜・著 ★★★★
 作家二人の、近代建築を巡る旅。大阪・京都・神戸・横浜・東京の5都市で、
門井氏が蘊蓄満載の弾丸トークをかまし、万城目さんが(天然)ボケをかまし
ながらそれを受け、かつ突っ込みを入れるという、大阪人の面目躍如な高等
話術
を披露しています。
 私は大阪に住んでいるので、淀屋橋のサンマルクカフェって、そんな由緒
ある建造物
やったんか、、、という驚きもあり。面白かった! こんな旅がして
みたくなる。オススメ本です。


 『掏摸(スリ)』 中村文則・著 ★★★
 『何もかも憂鬱な夜に』 がとてもよかったので、中村さんの作品、次はどれ
を読もうかな? と考えていた矢先。新聞の書評コーナーに、今をときめく
気俳優・綾野剛
くんが登場。この作品を紹介していたのです。まぁ、何という
偶然! ということで、主人公はもう、綾野くんの顔を当てはめて読んでしま
いました(笑)。


 『ザ・万字固め』 万城目学・著 ★★★☆
 先日の 『偉大なる、しゅららぼん』 映画化決定のニュース。NHKの朝の
ローカルニュースで流れたからビックリ。公共放送でアナウンスされるなん
て、万城目さんすごいやん、と少し感動。
 まぁ、過去に映像化された万城目作品、全てが関西地方を舞台にしてい
るので、地方の活性化(経済波及効果?)的な慶事として捉えられている
のでしょうね。
 さて本作は、ザ・万歩計 ザ・万遊記 に続くエッセイ集瓢箪への
偏愛ぶりや、お嬢さんや奥様のことにも言及されていて相変わらず面白い
んだけど、ちょっと物足りなかったかな。
 ご本人は変わらなくても、読者の方はどんどんハードルが上がってしまう
ってことありますよね。万城目さ~ん、ずぅ~っと応援してるからね~。

 てなわけで 其の弐 につづく。

丸福珈琲







 花より団子

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[2013/04/03 20:37] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(2) |
2013年2月に読んだ本/6冊
母の遺産

 先月は 「ここ数年読んだ小説、向こう数年読むであろう小説」 の中でも
ベストと思える小説
に出会いました。ところが、ある土曜日。カーラジオから
流れてきたのは 「村上春樹が4月に新たな長編小説を発表する」 という
ニュース。楽しみですねぇ

 ニュースといえば、小さいおうち文庫化されて、映画化のキャスト
発表されましたね。時子奥さま、松たか子さんか・・・。うーん。。

◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 『そして、人生はつづく』 川本三郎・著 ★★★★☆
 映画タイトルをもじった川本さんのエッセイは大好き。今回はキアロスタミ
です。奥様を亡くされてからのひとり暮らしは、変わらない 「妻恋の日々」
でもあります。しかし、川本さんって基本 「ミーハー」 だと思うんですよね。
臆面もなく 「井上真央のファンになった」 とか書いているし(笑)。ずっとお
元気で。

 この本の中で、川本さんが紹介されている本を2冊、読んでみました。以下。


 『母の遺産-新聞小説-』 水村美苗・著 ★★★★★+
 大佛次郎賞を受賞した長編小説。水村美苗さんの著作は初めて読みまし
たが、もう、凄いです。圧倒されます。「モノが違う」 というのはこのことです
ね。
 「最上のわざ」 とは真逆な、超がつく俗者の母。嫌悪感でいっぱいになり
ながらも、ページを繰る手が止められない。文体はもちろん、描写力、構成
力全てに隙がなく、重層的で緻密でありながら感情を疎かにしない
真っ当
な文学であることは、すなわち最高にエンターテインメントでもあることを証明
した大傑作

 2010年代を代表する小説であることは間違いないでしょう。特に、女性に
オススメ
いたします。


 『高く手を振る日』 黒井千次・著 ★★★☆
 刊行当時、書評欄で話題になり、気になっていた作品。妻を亡くした男が、
大学時代同窓だった(そしてほのかな思い出を共有している)女性と再会
る。古希を過ぎた男女の恋愛。正直、ここまで「抑制」しないといけないもの
かとも思いましたが・・・。携帯メールによるやり取りが、21世紀してます。


 『第二図書係補佐』 又吉直樹・著 ★★★★
 「第二」でしかも「補佐」。解説や書評ではなく、「自分の生活の傍らに、常
に本という存在があることを書こうと思いました」
。私も、ずっと本に助けられ
てきた一人
です。又吉くんのことが、ますます好きになった一冊。


 『空想読解なるほど、村上春樹』 小山鉄郎・著 ★★★★
 村上春樹を長年読み続け、取材してきた著者だけに、様々な 「トリビア
(へぇ)」 が満載
です。ハルキストなら面白く読めるはず。そういえば、
ツミさんのワンピース
も 「ミッドナイト・ブルー」 だったなぁ、とか。


 『水瓶』 川上未映子・著 ★★☆
 高見順賞を受賞した、著者の第二詩集。でも、これ限りなく散文に近い詩
ですよね?(或いは、詩に近い散文?) 「バナナフィッシュ」 は好きです。

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[2013/03/08 20:25] | 読書 | トラックバック(1) | コメント(6) |
2013年1月に読んだ本/6冊
玄米カフェ

 先月は上下巻ものが2冊あったので、結構ガッツリ読みました。そして私に
しては珍しく、漫画を6冊

 漫画はたま~に、ちょこちょこ読む程度ですが、今年からは記録していこう
と思います。ミシェル・ゴンドリー映画化したという 「うたかたの日々」
岡崎京子版を注文しちゃったぜィ~♪ 楽しみ楽しみ。。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 

 『水のかたち』(上)(下) 宮本輝・著 ★★★☆
 主人公があまりにラッキー過ぎるきらいはありますが、「清々しい」という
言葉がぴったりな作品。読後感がいいです。今話題の「糖質制限ダイエット」
についても記述あり。「あとがき」 には、作品誕生の秘密が。

 『歓喜の仔』 (上)(下) 天童荒太・著 ★★☆
 タイトルから、作者の代表作 『永遠の仔』 を想起しますよね。本作でも、
「弱者」 であるがゆえに子どもたちが宿命的に背負う哀しさ、強さ、苦しみ、
絶望そして希望
が描かれています。でも、期待したほどではなかったかな。
歓喜より永遠でした。

 『これが本当の 「冷えとり」 の手引書』 進藤義晴、進藤幸恵・著 ★☆
 「私たちが 「冷えとり」 の元祖だ!」 とおっしゃっています・・・。

 『東大生だけが知っている 「やる気スイッチ」 の魔法』 岡田真波・著 ★★☆
 タイトル買いでしたが。

 『何もかも憂鬱な夜に』 中村文則・著 ★★★★★
 ご存じ、ピース又吉直樹が大プッシュしている作品。半分近くまで 「(タイ
トル通り)暗い・・・」 と思いながら、どよ~ん、と読んでいました。しかし。。

 あるところから涙が止められなくなり(しかもその時、電車の中だったのに)、
お昼休みに泣きながら読み終え、文庫本を買って帰りました。又吉くんの解説
が読みたくて
。帰りの電車で 「文庫版あとがき」 と、解説を読んでまた涙

 こんなことは、本当に久しぶりです。本はいつも図書館で借りて読むのです
が、「これは!」 と思った本は買います。またいつか、読み返したい作品

 『非道に生きる』 園子温・著 ★★★★★
 いや~、もう、最高! 小学校時代のエピソード(裸で登校した、とか)は知
っていたのですが、いやはや、園子温がここまで大天才だったとは。。
「刹那に生きる」 人生哲学を語り、批判上等、むしろ既成の映画概念をぶち
壊すために映画を撮っている
んだと言い切っています。

 しかし、そんな彼でも震災後の映画作りには迷いがあったようで、原作とは
異なる
 ヒミズ のラストはあれでよかったのか、今も迷っていると正直に語
っています。そこにまた、彼の真摯さや覚悟を感じて好感するのでした。彼の
映画が好きな人も、嫌いな人も、是非読んでみて下さい。

 ニッポンに、園子温あり。うれしいですねぇ。
 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 

 『銀の匙』  ①~⑥ 荒川弘・著
 アニメ化が決定したという人気漫画。面白かった~。7巻が待ち遠しい!^^

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[2013/02/16 00:00] | 読書 | トラックバック(1) | コメント(6) |
12月に読んだ本/4冊
初詣

 「寒いね」と 話しかければ 「寒いね」と 答える人の いるあたたかさ 

 これは、俵万智さんの場合ですね。私の場合はというと。。。

 「寒いですね」 「寒いです、身も、心も。懐(ふところ)も」

 これ、私の定番 「つかみ」 なんですけども(笑)。余計サブくなるって?
わはは、失礼しました

 しかし、この冬は寒いですね、冗談抜きで。。関東平野にお住まいの皆さん、
近年にない大雪だそうで、大変ですね。お足もとに十分お気を付け下さいませ。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 

 『知らないと損する不思議な話』 斎藤一人・著 ★☆☆☆☆
 う~ん、、。最近こういう 「魔法の言葉」 系の啓発書、多いですね。

 『みんな 「おひとりさま」 』 上野千鶴子・著 ★★★★☆
 さすがは日本最強のフェミニストにして究極の個人主義者・上野センセイ
ガッツリ読み応えのある一冊でした。

 『七尾のために』 島本理生・著 ★★☆☆☆
 時々がっかりさせられながらも、私が島本理生の読者でい続けているのは、
彼女が 「追憶の語り部」 であるからだと思う。ナラタージュ

 『ふくわらい』 西加奈子・著 ★★★☆☆
 「絶望するな。僕たちには西加奈子がいる」 ピース又吉の至言映画
『きいろいゾウ』 も楽しみです。そして、直木賞候補おめでとう! 結果
は、、、さてどうなりますか。

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[2013/01/15 20:35] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
11月に読んだ本/5冊
ミックスサンド

 寒いですね・・・

 今年も残すところあと4日です。28日まで仕事なので、残り3日で諸々片付け
なくては。。。がんばる

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 

『自由さは人を自由にする つれづれノート(22)』 銀色夏生・著 ★★★☆☆
 引き続き「つれづれノート」さくちゃんはうちの子の一学年上なので、タイ
ムラグ
がちょうどよくて、参考になります。

『自分を選んで生まれてきたよ』 いんやくりお・著 ★☆☆☆☆
うーん、私はこの本に感動できなかった。

『クラウドクラスターを愛する方法』 窪美澄・著 ★★★★☆
 赤裸々系作家、窪美澄さんの新作。読み終わった後で、がぶわっと溢れてきます。
窪さんの中で、いろんな感情がちゃんと発酵して、物語になってるんだと思う。無理
やり感が全くないもの。才能ある方だと思うので、頑張って書き続けて欲しい。

『ひらいて』 綿矢りさ・著 ★★☆☆☆
うーん、一人の女の子が、こんな風に落ちてくのを読むのは辛かった。

『督促OL修行日記』 榎本まみ・著 ★★★☆☆
 電話の仕事って大変ですよね・・・。肉体労働、知的労働に加えて、感情労働って
いうのがあるそうです。顔が見えないと、居丈高になる人ってヤダよね。
でも、期待したほどではなかったかな。
[2012/12/27 21:57] | 読書 | トラックバック(2) | コメント(2) |
10月に読んだ本/5冊
チャオプレッソ

 クリスマスも終わり、そろそろ一年のまとめの時期。なのに、まだ読書記録
手間どっております^^;  

△ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ 

『奇貸』 松浦理英子・著 ★★★☆☆
 本作品でも、クィアな松浦理英子ワールドが展開されます。併録作も◎

『AKB白熱論争』  小林よしのり/中森明夫/宇野常寛/濱野智史・著 ★★★★☆
 私もAKBは好きですが(見てると元気になるので)、この方々の信者っぷりは潔い
ほど。同時に、中森明夫ってすごい人なんだなあって、改めて思いました。

『沈黙より軽い言葉を発するなかれ』 ★★☆☆☆
 柳美里さんの対談集

『しゅるーんとした花影 つれづれノート(21)』 銀色夏生・著 ★★★☆☆
 20年以上読み続けていたつれづれシリーズですが、思うところあって一端離れま
した。しかし、やはり気になるので(特にさくちゃんが)、再開。でももう買っては
読まないよ。

『犬とハモニカ』 江國香織・著 ★★★☆☆
 計算し尽くされた文体、選び抜かれた言葉のひとつひとつ。どこをどう切っても、
江国香織の世界。これはもう、「熟練のわざ」ですね。

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[2012/12/25 19:03] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
9月に読んだ本/8冊
 ところで、Tiger。行きましたよ! 先月末に。

三品デリ

 平日の夕方に行けば、行列もなく入店できます。店内は混雑しているものの、
会計もスムーズでした。

 私が買ったものは・・・。砂時計(3分計)、目覚まし時計、ウォールステッカー、
小物入れ
。時計二つはあまりにもかわいかったので。ステッカーは、息子がBB
で穴を開けまくってくれた襖の補修に(涙)。てか小学生の頃から何年放置し
てたんですか?! って感じですけど(笑)。小物入れはね~、赤いフクロウさん
で、これがまたかわいいのなんの♪ クリスマスのオーナメントが多かったので、
また季節が変わったら行ってみたいな。

● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○● ○ ● ○ ● ○ ● ○

 『生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント』 西原理恵子・著 ★★★★★
 文句なしの★5つ! サイバラ先生、最高です。

 『仙台ぐらし』 伊坂幸太郎・著 ★☆☆☆☆
 う~ん、私はあまり惹かれるところがないエッセイだったなぁ。伊坂さんの小説、
まだ手つかずです。

 『心に龍をちりばめて』 白石一文・著 ★★★★☆
 この小説、かなりツボでした。相変わらず高学歴で美人な主人公と、その運命の
、、って内容はベタなんですが。ハマったな~。

 『永遠のとなり』 白石一文・著 ★★★☆☆
 こちらは男の友情がテーマ。九州弁が、いいんですよね。

 『桃栗三年 美女三十年』 林真理子・著 ★★☆☆☆
 ここまでくると天晴れですよね。。。^^;

 『桐島、部活やめるってよ』 朝井リョウ・著  ★★☆☆☆
 映画原作女子高生の心理描写の巧みさにうなりました。映画はとにかく見応
えあり、今年の邦画ベスト作の一本

 『人生が用意するもの』 川上未映子・著  ★★★☆☆
 川上さんのお子さんが男の子だったことに、すごく驚きました。なんだか勝手に
「女の子のお母さん」 なイメージがあったんですよね。

 『きみはいい子』 中脇初枝・著 ★★★☆☆
 「たとえ別れても、二度と会わなくても、一緒にいた場所がなくなってしまった
 としても、幸せなひとときがあった記憶が、それからの一生を支えてくれる。ど
 んなに不幸なことがあったとしても、その記憶が自分を救ってくれる」

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[2012/12/14 08:43] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
8月に読んだ本/7冊
 もうすぐクリスマスですね。

甘栗デニッシュ

 パンの研究所「パンラボ」のブログに、「シュトーレンを買うまでに気持ち悪く
なるほど悩みすぎるタイプの人少なくないのでは…。」
 とありました。はい、
それは私です。

 無印良品の 「ひとくちシュトーレン」 で昨年大満足だったんだけど・・・。
その後に買ったケーキ屋さんのものは、ちょっと甘過ぎたなぁ。

 タケウチにシュトーレンあるか、今度聞いてみよう。

▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △

 『尾木ママの子どもの気持ちが「わかる」すごいコツ』 尾木直樹・著 ★★★☆☆
 う~ん、期待したほどではなかったかな。。子育てって十人十色、この世に
ひとりとして同じ人間はいないわけだから。きっと 「答え」 はないのでしょうね。

 『50歳を超えても30代に見える生き方 「人生100年計画」の行程表』
                                  南雲吉則・著 ★★★☆☆
 ごぼう茶は飲んでますよ♪ 特に体調が変わったとは思わないんですが。。

 岡崎京子の仕事集 岡崎京子・著/増渕俊之・編  ★★★☆☆

 『40歳の教科書 親が子どものためにできること』 モーニング編集部・編 ★★☆☆☆
 この本、読んだこと自体を忘れてました(汗)。良い意見もたくさんあったと思う
のですが・・・。 
 
 『静子の日常』 井上荒野・著 ★★★★★
 「最近読んだ中で、一番よかった」 と母が文庫本を送ってくれました。確かに!
井上荒野さん、初でしたが、また何か読んでみたいな。オススメあれば教えて下
さい。

 『サラダ好きのライオン 村上ラジオ3』 村上春樹・著 ★★★★★
 村上ラジオ、第三弾。一章ごとに 「小噺」 のような短い文章がついていて、
これがまたケッサク! 今までの村上ラジオの中でも、一番好きかも。

 『ディア ピョンヤン ~家族は離れたらアカンのや』 梁英姫・著 ★★★★★
 映画 かぞくのくに の監督の自叙伝。この本を読んでいた頃、仕事が超キツ
かったのですが、寝る間も惜しんで夢中で読みました。大阪駅前第三ビルの音楽
喫茶 「スパニョラ」
 には行ったことがあったので、ちょっと嬉しかった。

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[2012/12/12 23:45] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
7月に読んだ本/6冊
カフェ2

 この画像、「我が家の晩御飯」と言いたいところですが(笑)。こちらでランチ
をいただきました♪ おいし~~い!!

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 アジア映画の森 新世紀の映画地図 石坂健治ほか・監修 ★★★★★
 すべての映画好きの皆さまにオススメします。力作

 『評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」』 横田増生・著 ★★★★☆
 AKB総選挙を観ながら、ナンシーさんだったらこれをどんな切り口で語るんだろ
う、、と思ったものです。

 『あなたの子どもを加害者にしないために 思いやりと共感力を育てる17の法則』
                                    中尾英司・著 ★★★☆☆
 著者のスタンスは、子は親の鏡、生まれつきのモンスターなどいない、親の育
て方が問題
なのだ、というもの。
 でもねえ。。悪の教典 のハスミンみたいな人間も、いると思うんだよねぇ。

 『死をみつめて 中学生までに読んでおきたい哲学⑥』 松田哲夫・編 ★★★☆☆
 アンソロジーなので、ちょっと好き嫌いにバラつきがあったかな。

 『マンガのあなた SFのわたし 萩尾望都・対談集 1970年代編』 ★★★☆☆
 モー様。神

 『ベスト・オブ・映画欠席裁判』 町山智浩/柳下毅一郎・著 ★★★★☆
 面白かった。ずーーーっと読んでいたかった。

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[2012/12/11 16:48] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
6月に読んだ本/6冊
ミルフィーユ

 遅ればせながら今年の読書の記録を・・・。ミシュラン方式(五つ星★が満点)
で、評価をつけてみました。しかし、、すでに忘却の彼方の本もあるなあ(汗)。

 ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □

 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか /福岡伸一・著 ★★★★☆
 これは感想を書いています。福岡先生の文章、大好きです。美しい。。

 『マドンナ』 /奥田英朗・著 ★★★★☆
 これも面白かった~。トリみどりさ~ん、読んだよ~。

 『孤母社会 ~ 母よ、あなたは悪くない!』 /高濱正伸・著 ★☆☆☆☆
 今流行りの「花まる先生」だけど、お子さんが10歳以上のお母さんにはオス
スメしません
。ウチは「手遅れ」だわ~と落ち込むだけ@自分です。

 『どちらとも言えません』 /奥田英朗・著 ★★★☆☆

 『なにかいいこと 自分をほどく知恵のことば』 /服部みれい・著 ★★☆☆☆

 『大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」 のすすめ』 /中村仁一・著 ★★★★☆
 この本もかなり面白かった死生観が変わる、目から鱗の一冊。
[2012/12/07 20:54] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
僕らの短い永遠~『岡崎京子の仕事集』
 映画ヘルタースケルター の中で一番衝撃的だったのは、水原希子扮する
吉川こずえのセリフだった。

 モデルなんてみんな吐いてますよ、でなきゃあんな細いワケないじゃん

 映画鑑賞後、すぐに原作を読み返してみたけれど、こんなセリフはない脚色
なのかと思ったら、そうではなかった。

岡崎京子の仕事集

 漫画家・岡崎京子創作活動をアーカイブした本書を読んでいて、吉川こずえ
 『リバーズ・エッジ』 の登場人物だったことを思い出した。実は、私が持って
いる、つまり読んだことのある岡崎京子の作品は、『ヘルター~』 と 『リバーズ
・エッジ』
 のみ。こちらも早速読み返す。

 岡崎京子の最高傑作との誉れ高い『リバーズ・エッジ』 。昏い瞳の吉川こず
えがいる。

 映画を観て原作を読まれた方は、是非こちらも併せて読んでみて下さい。
過ぎ
て、私自身は長い間封印していたのだけれど。これを読まずにいるのは、
もったいないかもよ?

 平坦な戦場で僕らが生き延びること

リバーズ・エッジ

 ( 『岡崎京子の仕事集』 岡崎京子・著/増渕俊之・編/2012・文藝春秋)

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[2012/08/09 00:08] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
導きの書~『アジア映画の森 新世紀の映画地図』
アジア映画の森

 この本を読んでいた時間は、まさに「至福の時」そのものだった。

 ずっと以前に観た懐かしい作品、直近に観て衝撃を受けた作品。そんな様々
なアジアの国々の映画を追体験し、しばし甘い追憶に浸る。そして、観たい、観
たいと思いつつ、叶わないままになってしまっている映画
を思い出させてくれる。

  『オアシス』

     『欲望の翼』

          『ミウの歌』

              『クーリンチェ少年殺人事件』 ・・・

 そしてその膨大な情報量にもまして、感動的なのは書き手の方々の熱く、深
いアジア映画への思い
。特に、香港映画を語る野崎歓氏が隠そうともしない
私的な愛情の発露
には、読んでいるこちらの頬も思わず緩んでしまう。ソフトカ
バーなので持ち重りすることはないが、本そのものがずっしりと湿潤で、微熱
帯びているかのようだ。

 四方田犬彦氏による特別寄稿(この「つかみ」がガツンと来ます)、野崎氏、
岡環
氏ら、本書の監修者5人によるアジア映画の現在形を語る座談会に続いて、
いよいよ「アジア映画の森」 へと分け入る。中国、台湾、香港から中央アジア、
東南アジアを経てインド、イラン、イスラエルからトルコ
まで。各国映画の総論
に始まり、監督論の合間にコラムが入る、読み易い構成もうれしい。

 私はアジア映画にさほど詳しいわけでも、映画祭に出かけて行くほどのコアな
映画ファンでもない。けれど、映画って素晴らしい、映画ってやっぱり大好きだ
と、改めて思わせてくれた貴重な一冊だった。これからも(アジア映画も含めて)、
映画をたくさん観ていきたい。すべての映画好きの皆様に、一読推奨

 ( 『アジア映画の森 新世紀の映画地図』 石坂健治ほか・監修/作品社・2012)

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[2012/07/18 07:51] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(2) |
生命とは何か?~『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』
動的平衡

 福岡ハカセは、とにかく文章が巧い新聞書評でハカセが取り上げた本は、
必ず「読みたい!」と思ってしまう。実際、読んでみると「書評のほうが面白か
った・・・」
と思うことすらある(笑)。

 底抜けに明るいわけでも、超ポジティヴというわけでもないが、その文体に
好奇心旺盛な、正のエネルギーが満ち満ちている。

 ハカセの代表作といえる 『生物と無生物のあいだ』 は、面白過ぎてなか
なか進まず、買ってから何年も経つのに未だ読了できていない(アホである)。
ページをめくるのももどかしく、完徹も厭わないほど夢中になれる、という類
の本とはまた、少し違う。行間に溢れ出す「センス・オブ・ワンダー」とでも表
現すべきこの世の神秘に、いつの間にかページを閉じて妄想(?)してしまう
のだ。

 というわけで、福岡ハカセといえばこのキーワード『動的平衡』 である。

 分子生物学者から見た、ダイエット、アンチエイジング、コラーゲン入り食品
など、素人目にも非常に興味深いテーマの数々。3歳時の一年より、30歳の
一年のほうが短く感じるのは何故なのか
超低周波で意志疎通する、シロナ
ガスクジラとアフリカゾウ
。この世界は、まだまだ「あなたの(私の)知らない」
驚異
に溢れている。そしてその驚きの先に、「生命とは何か?」という問いの
答え
があるのだ。

 ( 『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』 福岡伸一・著/木楽舎・2009)

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[2012/06/06 20:40] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
5月に読んだ本/7冊
 引き続き「お弁当ノイローゼ」。でも少しずつですが、これからの生活目鼻
が付いてきた感じです。がんばる

 と思った途端に、何年ぶりかで風邪をひいてしまった・・・。環境も生活リズム
も変わって、少々疲れ気味です。

空腹が人を健康にする



 『「空腹」が人を健康にする』

  /南雲吉則・著


 確かに、現代日本には食べ物が溢れています。まさに「飽食ニッポン」。でも
若い女性痩せすぎだとか、妊婦さんが痩せてるから低体重の新生児が増え
ているとか。食べ過ぎなのか食べなさ過ぎなのかよくわかりませんが、著者に
よると「一日一食」 でいいのだそうです。無理!(笑)

 ミニシアター巡礼 代島治彦・著

 先日、NHK「クローズアップ現代」でも、デジタル化によるミニシアターの
危機
が取り上げられていました。フィルムが無くなってしまう「Xデー」も近い
のか?

偏差値30からの中学受験卒業編



 『偏差値30からの中学受験 卒業編』

  /鳥居りんこ・著


 私立中学入学したら待っているのは楽園ではなく地獄の二丁目。全く気
が休まらない・・・。はぁ

家日和


 『家日和』

  /奥田英朗・著


 我が家の問題前日譚的短編集面白かった。これは単独で感想書きたかっ
たな~。

下流の宴


 『下流の宴』

  /林真理子・著


 これもめちゃめちゃ面白かったですよ。。林真理子ってつくづく天才だと思い
ますね。主人公のメンタルは『不機嫌な果実』 と同じだなぁと思いながら。

偏差値30からの中学受験中学入って



 『偏差値30からの中学受験 番外編 中学に入ってどうよ!?』

  /鳥居りんこ・著

 ウチの子にはエラがありませんよーに(笑)。

 ガール 奥田英朗・著

 映画は観る予定ナシですが、原作は最高です。『マドンナ』 待機中。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 もうすぐ、大好きな夏がやってくる。その前に訪れる、梅雨と言う名の試練
少しでも楽しく雨の日をやり過ごすために、新しい傘が欲しい今日この頃・・・。

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[2012/06/05 13:36] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
女の子は楽しまなくっちゃ。~『ガール』
 中間テスト真っ最中、初めての英語の試験に緊張気味(?)の息子が尋ねる。

 「なあ、girlwomanladyってどう違うん?」

 それなりに説明すると、今度は

 「どうして女の人って歳言えへんの? 隠すやん?」

 う~ん、息子よ、そう来たか・・・

 「日本ではね「女は若ければ若いほどいい」っていう価値観が根強いから
 歳いってきたら自分の年齢に自信が持てなくなって、言いたくなくなるねん」

 「ふ~ん。でも、若いって幾つくらいまでのこと?」
 「う~ん、やっぱり30越えたら若くはないんじゃない?」


 奥田英朗『ガール』 は、そんな微妙な年齢の女の子たちが主人公の短編集
後で知ったけど、今公開中の映画の原作なのですね。

ガール

 正直、私はこの小説の登場人物たちより一世代上だけれど、大いに共感した。
表題作「ガール」 なんて、もう読みながら泣いたもん。奥田英朗さんって、どう
してこんなに女の子の気持ちがわかるんだろう?
 奥田さんの文章から、嫌味
や嘲笑や、底意地の悪さを感じたことは一度もない
。傍から見たら痛いオンナ
の描写
でも、どこか温かい視線を感じる。奥田さんは、人は皆一生懸命生きて
いるんだ、誰もが愛おしい存在なんだ
、、ってわかってくれているような気がす
る。存在そのものを、全肯定してくれているような。

 「生涯一ガール。きっと自分もその道を行くのだろうと、由紀子は思った。
  この先結婚しても、子どもができても。そんなの、人の勝手だ。誰にも
  迷惑はかけていない」
 「女は男の目なんか気にしていない。自分が楽しいからおしゃれをするの
  だ。若くいたいと思うのだ」


 私も、いくつになっても膝丈のジャーワンを着て、地下鉄に乗って仕事に行
きたい。誰のためでもなく、自分がしたいからそうするんだ。Girls just wa-
nna have fun!
 明日からダイエットだっ。

 ( 『ガール』 奥田英朗・著/講談社・2006)

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[2012/06/01 07:36] | 読書 | トラックバック(2) | コメント(0) |
第七芸術彷徨~『ミニシアター巡礼』
ミニシアター巡礼

 自らもミニシアター(BOX東中野、2003年4月閉館)経営していた著者
が、北海道から沖縄まで、全国12のミニシアター「巡礼」。 映画を愛し、
あの「暗闇」を守り続ける人々に取材したノンフィクション。

 映画のために、映画を求める観客のために、ミニシアターに人生を捧げ
た人々の言葉
には、映画好きの端くれとして何度も胸が熱くなった。映画
ファン必読の書


 「どんな貧乏してもやりますっていう人以外に、映画館はやれない」

 シネコンが隆盛、「ミニシアター冬の時代」 と言われる今。逆風の最中
で、儲けや私利を求めず、小さな劇場を守り続ける人々がいる。
 映画を紹介したい、映画が観客と出逢える場所をなくしたくない。彼らの、
その熱く真摯な志に頭が下がる。

 シネコンの繁栄でミニシアターの経営が立ちいかなくなっているのは事
実でも、彼らはシネコンを敵視しているわけではない。むしろ、ミニシアタ
ーを追い詰めているのはミニシアター自身である
、という発言もある。

 映画を純粋に「娯楽」として観るならば、シネコンだけでも十分かもしれ
ない。しかし、映画を「芸術」であり「文化」だと捉えるならば、ミニシアター
の灯
が消えていいはずがない。

 非日常空間としての「あの暗闇」 に、私も何度も助けられた。そしてこ
れからも、映画館に通い続けるだろう。それは現実逃避なのかもしれない、
しかし私にとっては、人生において絶対に必要な時間なのだ。

 三重の進富座、大分のシネマ5、そしてユーロスペース。 私もいつか
「巡礼」の旅をしてみたい。そして今まで映画からもらったものの何十分
の一でも、恩返しができたら、と思う。

 ( 『ミニシアター巡礼』 代島治彦・著/2011・大月書店)

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[2012/05/15 08:37] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(2) |
4月に読んだ本/5冊
 新年度が始まり、何かと慌ただしかった4月。落ち着いて本を読んだ記憶があ
まりありません。

 とにかく先月は「お弁当ノイローゼ」 状態。恥ずかしい話ですが、私、自分の
料理に全然自信がないんですよね。。とにかく、暇さえあればお弁当の本を眺
めていた4月でした。

私の中の男の子



 『私の中の男の子』

 /山崎ナオコーラ・著


 う~ん、これは・・・。かなり極端な物語です。てかこれも先月知ったんです
けど、ナオコーラさん結婚されてたんですね~。朝日新聞の食にまつわるエ
ッセイで知りました。お相手は書店員さんだそうです。ビックリ・・・・。
 で、この本ですがまだ「殻を破る」には至っていない印象です。作風が定着
したかな。。

それでも三月は、また


 『それでも三月は、また』

 /谷川俊太郎、川上弘美、多和田葉子、
   川上未映子・ほか著



 3・11後、作家や詩人たちは何を考え、何を表現しようとしたのか? 多彩
な執筆陣によるアンソロジー女性作家の作品が印象に残っています。
川上未映子さんの短編は、村上春樹テイストでした。

 我が家の問題 /奥田英朗・著

 最高に面白かった『家日和』 『ガール』 待機中♪

さいごの色街


 『さいごの色街 飛田』

 /井上理津子・著


 大阪在住のフリーライターの女性が、10年の歳月をかけて取材・執筆
した現代の秘境。しかし、著者の方すんごい勇気ですよね。。

お母さんにはわからない


 『お母さんにはわからない
  思春期の男の子の育て方』


 /淡路雅夫・著


 受験母のカリスマ・鳥居りんこさんのオススメで読んでみました。著者は
私立浅野中学・高校の校長を長年勤められた方だそうです。あ~、子育て
って難しい~(叫)


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 魔のGWも終わり、また夏休みまで全力疾走ですね! がんばろ~。ふぅ~

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[2012/05/08 08:05] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) |
善男善女の物語~『我が家の問題』
我が家の問題

 新婚なのに家に帰りたくない夫両親の不仲に悩む女子高生UFOが見えると
言い出した旦那さん北海道名古屋実家がある夫婦の、初めての盆休み・・・。

 様々な「家族」の情景を切り取った、奥田英朗短編集物凄くよかったです、
超オススメ

 奥田英朗さんの本を読むのは久しぶり。『イン・ザ・プール』 以来じゃないだ
ろうか? 超人気作家ゆえ、図書館の順番待ちが尋常じゃないんですよね。。
この本も、半年くらい待ちでしたが、ホントに待った甲斐、ありました。一気に読
んでしまった。

 タイトル通り、様々な「家庭の問題」当事者の視点から描いているのですが、
悪人が出てこないから読後感がとってもいい「胸が締め付けられる」っていう
表現がよく出てくるんだけど、みんな自分以外の家族のことを心配したり、イタ
イケに思ったりして、胸をキュンキュンさせているのですよ。。そう、登場人物
みんなみんな、やさしいんです。とっても。

 最後の「妻とマラソン」 は奥田さんご自身がモデル?と思ってしまうような、
作家とその妻、家族のお話。血縁って、時々やっかいだけど、やっぱり家族っ
ていいな
、と思わせてくれる小説でした。

 ( 『我が家の問題』 奥田英朗・著/2011・集英社)

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[2012/04/23 15:49] | 読書 | トラックバック(1) | コメント(4) |
3月に読んだ本/5冊
 読んだ冊数が、だんだん少なくなっている(汗)。言い訳ですけど、、最近落ち
着かなくて
ノンビリ本読んでる場合じゃない! って気分なんですよね。。なん
だか漠然と不安で・・・。と言いつつ映画は観てるんですが(笑)。

10代の子を持つ親が





 『10代の子を持つ親が知っておきたいこと
  ~思春期の心と向き合う』


  /水島広子・著


 子育てって、子育てって・・・。難しいですよね(溜息)。

 魔法飛行川上未映子・著

晴天の迷いクジラ



 『晴天の迷いクジラ』

  /窪美澄・著


 ふがいない僕は空を見た で大ブレイクした赤裸々系作家・窪美澄さんの
新作。正直、読み進めるのが「しんどい」と感じてしまう内容です。しかし、最終
章で全てがひっくり返る
のですよ・・・。号泣しました。

無限の網





 『無限の網』

  /草間彌生・著

草間彌生、たたかう





 『草間彌生、たたかう』

  /草間彌生・著


 現在大ブレイク中、前衛芸術家「やよいちゃん」こと草間彌生自伝2冊。彼女は
画家であるだけでなく、文章も書ける作家さんでもあったのですね。ウォーホール
も彼女を模倣したのだとか。
 前者は純然たる自伝、後者は写真が多くて読みやすいけれど、これだけだと物足
りない
かな。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 さて。長く寒い冬もようやく終わり、4月ですね。いよいよ入学式だよ、晴れます
ように
。。

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[2012/04/04 00:00] | 読書 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

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