50th Anniversary 松任谷由実コンサートツアー「The Journey」@大阪城ホール


ユーミン、50周年おめでとうございます!
7月2日 大阪城ホール
年齢を感じさせない、時空を超越したようなステージを堪能しました
(詳細は IG に上げています)
ユーミンを聴き始めたのは中学の終わり頃だったと思う
その頃の私はまだ愛を知らず
恋すらよくわからなかった
要するに世間知らずの子どもだったのです
そんな私にユーミンの作品世界は新鮮で、、
今思えば少し背伸びして聴いていたと思う
音楽を聴くと記憶がフラッシュバックする経験は誰にもあるでしょう
幼い私にとって、ユーミンの描く世界はまさに 「フラッシュフォワード」 だった
作品世界が未来の記憶となって、答え合わせをするかのように生きてきたような気がする
フロントグラスを染めて広がる黄昏
写真立ての中のおどけるふたり
ドーナツ屋の薄いコーヒー
胸のアルバムの日光写真
恋人がサンタクロース
霧雨の水銀灯
それらは全部ユーミンの歌の中にあって、私は一つひとつ履修しながら大人になった
そう、ユーミンは私の人生に責任があるのです(あはは)
松任谷正隆プロデュースだから山の手サウンド(シティポップ)なのは当然として、ユーミンの曲にはどこか懐かしさというか親しみやすさがある
ブリティッシュロックの影響は彼女自身も公言しているけれど、歌謡曲っぽさ、もっと言えば突然演歌みたいなフレーズが出てきたり
当たり前だけど 「日本のメロディ」 なんだと思う
ジブリが使ったことも大きいのかな
最初に 「年齢を感じさせない」 と書いたけれど、来年早々には古希(!)を迎えるユーミン
願わくばいつまでも元気でパワフルな姿を見せていてほしい
私(たち)の人生の伴走者として
「The Journey」 そして旅は続く。。

(手を伸ばしてiPhoneをかざしているのが私。何を撮っているのだろう?笑)
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アンドリュー・ガーフィールドおめでとう!~Tony Awards 2018

本日行われた第72回トニー賞授賞式で、アンドリュー・ガーフィールドが演劇主演男優賞を受賞したそう! アンドリュー、おめでとう~\(^o^)/
受賞作は 『エンジェルス・イン・アメリカ』。この作品を演じるに当り、発言が炎上して猛バッシングを受けたんですよね。アンドリュー、ここへ辿り着くまで、並大抵の苦労ではなかったと思います。彼のことはデビュー作 『大いなる陰謀』 から観ていますが、毎回真面目で純粋な人、という印象を受ける。スパイダーマンの降板やエマ・ストーンとの 「別れても好きな人」 状態とか、決して順風満帆なキャリアではないかもしれない。でも、今回の受賞で彼の才能が名実ともに認められたと思う。本当におめでとう、これからもひっそりと応援しているからね。
ちなみに 『レディ・バード』 のお母さん、ローリー・メトカーフも演劇助演女優賞を受賞したそうです。彼女のことはレディバードで初めて知ったのだけど、本当に巧い女優さんですよね。オスカーは残念だったけど、よかったよかった^^
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」SPECIAL SHOW@NHK大阪ホール

一番好きな(そう 『ラ・ラ・ランド』 より!)ミュージカル映画、オールタイムベストの
一作 『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』。
ゼロ年代ベストにももちろん入れているこの作品を生み出したジョン・キャメロン・ミッ
チェル本人が来日公演する! 先行でチケットGETしました。なんだか開演前から涙
が出そうでヤバい。ドキドキ。

ヘドジョンが登場、いきなり背中に 「Hello OSAKA」 のロゴ!! 感涙です
よ~。前から5列目、何度もジョンと目が合った(と思いたい、笑)。
何百回、いや何千回聴いたかわからないほど大好きなスコアの数々。改めて
聴くと、歌詞も本当に素晴らしいんですよね。韻を踏んでいるのは当然だけど、
一語一句に意味があって。
公演はミュージカルというよりは、中村中さんを語り部にしたshow、という感じ
だった。中村中さん、さすがでしたよ。ジョンに 「My other half goth girl」 と
か言ってもらってチョーうらやましい! 二人とも細身なんだよね。ジョンはホント、
あの(どの?)まんま!
ウィッグとド派手なメイク&コスチュームでシャウトしていたヘドウィグが、全て
を脱ぎ捨て、素のままの姿で歌い上げるラストに心が震えます。映画と同じ。皆
がジョンへと手を伸ばす。
ヘドウィグは私の人生観を変えた映画のひとつだけれど(好きな映画は全て、
私の人生に影響を与えているけれど、もちろん)、同じように感じて、ここでこう
してジョンを求めている人がこんなにいたんだ、っていうのも感動だった。
やっぱり、ミッドナイト・レイディオが一番好きだな~。しかし、まぁ名曲揃いで。
この作品間違いなくクラシックになる、と改めて思いました。
ああ~、夢だけど、夢じゃなかった。ありがとうジョン! 新作映画、必ず観に
行くからね!

不世出の役者 ~ 追悼・中村勘三郎丈

恐らく日本中の芸能好きが衝撃を受け、涙に暮れたであろう中村勘三郎丈の死。
残念です。。いつかは必ず彼の舞台を観たいと願っていましたから。
私と同じく芸能好きな母は歌舞伎も大好きで、彼の舞台を何度も観ています。
しかもあの、現存する日本最古の芝居小屋 「こんぴら歌舞伎」 で観たことも
あるのですよ! う、うらやまし過ぎる・・・。そんな母に昨日電話すると、こんな
ことを言っていました。
「あんな役者は後にも先にも観たことがない。身体中から役者魂がほとばしって、
所作にもなんとも言えない色気があって。花道から、客席に送るあの目! あれ
を見た瞬間、そこにいた全員が彼に惚れる。これから、もうあんな役者は出ない
んじゃないかねえ。。本当に、もったいない。惜しいねえ・・・」
何百回、何千回 「もったいない、惜しい」 と言っても、言い足りない感じでした。
ずっと以前、女性と浮名を流す彼に呆れている私に、母は一言 「でも、芸は素晴
らしいよ」 と言ったものです。私生活の華やかさも含めて、彼は真の 「千両役者」
だったのでしょうね。。
何よりも、ご本人が一番無念でしょう。謹んでご冥福をお祈りします。
一万人の第九 (公開リハーサル)
マクベス!?~『バンデラスと憂鬱な珈琲』

アメリカ大統領夫人との情事が発覚することを恐れた元帥は、何故かロシア
攻撃を発令する。交渉人バンデラスは、米ロ開戦を阻止すべく動き始めるが・・・。
2009年11月、世田谷・パブリックシアターで上演された舞台劇。7人の出演者
が何役もを演じ分け、最後はミュージカル(!)で締めるコメディ。テレビ画面で
舞台を観るのは久々。私の「最愛」の人、堤真一さん主演。いや~、歌い踊る
堤さんが観られて、最高でした! やっぱり舞台はいいな~、本当は生で観た
い、でも東京はあまりに遠く・・・。WOWOWさん、ありがとう。
コメディとしての「笑い」のツボはちょっと外れていたけれど、ラストに至るまで
「小ネタ」の集積(コント)のように見せかけ、実は周到に伏線が張られている。
なかなか見事な作劇でした。マギーって飄々としているようで、才能あるんだな
~。オリジナル作品ではあるけど、キューブリックの『博士の異常な愛情』が下
敷きなのかな? という気もしました。
堤さん以外の出演者の感想を覚え書き。
高橋克実:ジョン・マクレーン、もしくはテニスボール。声がいいですね~。
小池栄子:イーオン・フラックス。スタイル抜群、がんばりました。
村杉蝉之介:Mr.ビーン。大人計画の人。よく見ると男前?
中村倫也:初見。22歳だそう。ツルリとした現代的イケメン?
高橋由美子:アイドルだったのに、すっかり女優さん! ビックリ!
段田安則:演劇界の至宝(by 堤さん)。確かに。
衣装もいいな~、と思っていたら、伊賀大介さんなんですね。堤さん、スー
ツ姿が素敵だったな~。。夢に見るほどでした。普段は旬く~ん、将生く~ん、
とわめいている私だけれど、やっぱり堤さんが一番好きだ、と再認識したので
した。
♪仕方ない~、夢のためなら仕方ない~♪
( 『バンデラスと憂鬱な珈琲』 作:福田雄一、マギー/演出:マギー/
主演:堤真一、高橋克実、小池栄子、村杉蝉之介、
中村倫也、高橋由美子、段田安則/2009)
I LOVE (TO)NY♪ ~ トニー賞授賞式2009 ~

今年のトニー賞は大好きな映画『リトル・ダンサー』の舞台版が10冠獲得、
というニュースを知り、「米演劇界最高の栄誉」と言われるトニー賞の授賞式
を(今頃ですが)観ました。
アカデミー賞授賞式は毎年楽しみに観ていますが、トニー賞を観るのは初め
て。今年のアカデミーはミュージカル仕立て(ヒュー・ジャックマン!)で大変素
晴らしいエンターテインメント・ショーでしたが、こちらのトニー賞も負けず、劣ら
ず! さすがは、本場ブロードウェイ。今までミュージカルにはさほど執着して
いなかった私ですが、絶対、いつかNYに行ってミュージカルを観るゾ!と思っ
てしまいました(単純)。
ところでトニー賞って名前の由来ですが。。私はてっきりミュージカルの名作
『ウエストサイド・ストーリー』の主人公に由来するのかと思っていましたが、
正式名称は「アントワネット・ペリー賞」と言うんだそうです。
「トニー」は「アントワネット」の愛称なんですね。なるほど~。。

『ビリー・エリオット』の面々。若い彼らがトリプルキャストで、主演男優賞
を獲得。初々しい受賞スピーチがGood!
映画界でも活躍する役者さんが、多数授賞式に参加していたり、ノミネート
されているんですね(当然ですが)。一番驚き、うれしかったのは『トーチソン
グ・トリロジー』のハーヴェイ・ファイアスタインがプレゼンターとして出てきた
こと! かなり恰幅がよくなってはいましたが、あの「ダミ声」は映画のまん
ま。彼をはじめ、『ビリー・エリオット』の立役者サー・エルトン・ジョン、スティ
ーヴン・ダルドリーら、ゲイであることをカミングアウトしている方々が目立っ
た授賞式だった気がします。
さあ、『ビリー・エリオット』は日本で上演されるでしょうか? 観たいな~、
誰か輸入して下さい~♪
確かに凄い!~劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』

THE PHANTOM OF THE OPERA
「劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい」。TVスポットはガンガン流れているし、
梅田に行くとファントムの仮面のポスターをあちこちで見かける劇団四季のミュー
ジカル『オペラ座の怪人』。念願叶って観に行くことができました!舞台を観るのは
5年ぶりくらいかな。
劇団四季のミュージカルを観るのは4作目。『美女と野獣』『ライオン・キング』
『キャッツ』と本作。もう一度絶対観たい!のは『ライオン・キング』だな~、大西
ライオンじゃないけど(笑)。
大阪・梅田のハービスPLAZA ENTはパリ・オペラ座をモデルに設計されたそう
で、7階にある大阪四季劇場にて鑑賞。11月30日までロングランされている本作は
日本上演なんと20周年! これは凄い数字だと思います。しかも座席は完売、まさ
に不朽の名作ですね。初見の場合は舞台全体が見渡せる位置がよいというアドバ
イスをいただき、2階席前方をゲットしました。

劇場全体の灯りが落ちて、オークション場面から舞台はスタートします。オペラ
座で使われていたというシャンデリアを覆っていた幕が外され、舞台は一気に過去
へとタイムスリップ・・・。
さほど大きくはないけれど奥行きのある舞台に、華麗で幻想的な物語が繰り広げ
られます。当たり前だけど、皆さん歌が巧い、そして声量がすごい!バレエの群舞
に見とれ、マスカレードに心浮き立ち、ファントムの悲恋に涙する・・・。奇術のよう
な仕掛けもあり、大変見応えのある舞台でした。セリフがいつの間にか歌になって
るという「いかにも」ミュージカルな部分にはやや違和感もありつつ、久々の舞台を
堪能。あの誰でも知っているアンドリュー・ロイド=ウェーバーの名曲、♪た~~
~ん、たらららら~ら、ですよ~!彼って「現代のモーツァルト」と呼ばれているの
ですね(誰が呼んだのか?)。
ただ、この劇場オーケストラピットがないのかな? 劇中劇で指揮者がクリスティ
ーヌを称える場面で気がつきました。シャンデリアが落ちてきたり、ファントムが
天使像に乗ったりする演出は、1階席からは見にくいのではないでしょうか? 2階
からはしっかり見えましたが。そして実は私、2005年に公開された映画版は未見な
んです・・・。でもこの感動が薄れないうちに、一刻も早く観たいと思いました、DVD
だけどね。。
やっぱり、ライヴな舞台鑑賞っていいですよね。また機会を作って是非劇場に足
を運びたいと思います。『ライオンキング』大阪か京都で再演してくれないかなぁ。
(『オペラ座の怪人』日本版演出・台本:浅利慶太/
キャスト:ファントム 村俊英、クリスティーヌ 高木美果、ラウル 北澤祐輔)
成田屋!~歌舞伎十八番の内『勧進帳』と小説『きのね』
先日、初めての歌舞伎鑑賞に大阪松竹座へ行ってきました。歌舞伎というと随分
敷居が高い気がしますが(しませんか?)、「幕見席」というお手軽な鑑賞法もあると
いうことを知りまして・・。映画代くらいで、自分の好きな一幕だけを観ることがで
きるのです。但し、幕見席は当日販売なので並んで買う必要がありますし、座席も
最上段(いわゆる「大向こう」ですよ~)、売店などへの立ち入りも制限されます。
それでも初心者の私は十分楽しめました。

今回観たのは歌舞伎十八番の内『勧進帳』。日本史の授業でも習う、多分最も有名
な歌舞伎の演目の一つだと思います。私は全く知識がなかったので、イヤホンガイド
をお願いしました。そのおかげで内容がしっかり把握できました!
配役は武蔵坊弁慶:團十郎、富樫左衛門:海老蔵、源義経:藤十郎。お目当ては
もちろん市川團十郎&海老蔵の親子共演!
海老蔵は、ワイドショーの常連で印象が悪いという方もいらっしゃるかもしれま
せんが(実は私も昔はそうでした)、芸は素晴らしいですよ!まだ青さが勝るのは
否めませんが、その立ち姿はまさにプリンス!團十郎は病気休養のブランクもなん
のその、軽々と弁慶を演じていました。
舞や見得など、見所はもちろんたっぷりなのですが、私が一番感動したのはきのね
(杵の音)が聞けたこと。開演を告げる拍子木の音です。


宮尾登美子さんの小説『きのね』をご存知でしょうか。朝日新聞に連載された新聞小説
で、歌舞伎役者の名家へ奉公に上がり、後に梨園の御曹司の妻となる少女の「女の
一生」が描かれる物語です。その御曹司のモデルとなったのが十一代市川團十郎、現
海老蔵のおじいさまに当たる方なのです。しかも、海老蔵は十一代團十郎に生き写し
だと言われているとか・・。十何年前に読んだ小説が、胸の中で甦り感無量でした。
主人公が初めて「きのね」を耳にする場面。奉公人から様々な紆余曲折を経て妻とな
り、夫に尽くし尽くし果て、生涯を全うするまでが描かれた、非常にドラマチックな
小説です。宮尾登美子さんの小説は大好きなのですが近頃ちょっとご無沙汰なので、
再読してみたくなりました。
そして、また歌舞伎観に行きたいな~。。と思うのでした。
こんな本も、立ち読みしたりして・・。

そして、海老蔵
/村松 友視・著
/世界文化社・2005
敷居が高い気がしますが(しませんか?)、「幕見席」というお手軽な鑑賞法もあると
いうことを知りまして・・。映画代くらいで、自分の好きな一幕だけを観ることがで
きるのです。但し、幕見席は当日販売なので並んで買う必要がありますし、座席も
最上段(いわゆる「大向こう」ですよ~)、売店などへの立ち入りも制限されます。
それでも初心者の私は十分楽しめました。

今回観たのは歌舞伎十八番の内『勧進帳』。日本史の授業でも習う、多分最も有名
な歌舞伎の演目の一つだと思います。私は全く知識がなかったので、イヤホンガイド
をお願いしました。そのおかげで内容がしっかり把握できました!
配役は武蔵坊弁慶:團十郎、富樫左衛門:海老蔵、源義経:藤十郎。お目当ては
もちろん市川團十郎&海老蔵の親子共演!
海老蔵は、ワイドショーの常連で印象が悪いという方もいらっしゃるかもしれま
せんが(実は私も昔はそうでした)、芸は素晴らしいですよ!まだ青さが勝るのは
否めませんが、その立ち姿はまさにプリンス!團十郎は病気休養のブランクもなん
のその、軽々と弁慶を演じていました。
舞や見得など、見所はもちろんたっぷりなのですが、私が一番感動したのはきのね
(杵の音)が聞けたこと。開演を告げる拍子木の音です。


宮尾登美子さんの小説『きのね』をご存知でしょうか。朝日新聞に連載された新聞小説
で、歌舞伎役者の名家へ奉公に上がり、後に梨園の御曹司の妻となる少女の「女の
一生」が描かれる物語です。その御曹司のモデルとなったのが十一代市川團十郎、現
海老蔵のおじいさまに当たる方なのです。しかも、海老蔵は十一代團十郎に生き写し
だと言われているとか・・。十何年前に読んだ小説が、胸の中で甦り感無量でした。
主人公が初めて「きのね」を耳にする場面。奉公人から様々な紆余曲折を経て妻とな
り、夫に尽くし尽くし果て、生涯を全うするまでが描かれた、非常にドラマチックな
小説です。宮尾登美子さんの小説は大好きなのですが近頃ちょっとご無沙汰なので、
再読してみたくなりました。
そして、また歌舞伎観に行きたいな~。。と思うのでした。
こんな本も、立ち読みしたりして・・。

そして、海老蔵
/村松 友視・著
/世界文化社・2005