『ザ・ギフト』
ザ・ギフト




 THE GIFT


 シカゴからカリフォルニア郊外に越してきたサイモン(ジェイソン・ベイトマン)
とロビン(レベッカ・ホール)夫婦は、買い物途中に見知らぬ男から声を掛けら
れる。男はサイモンの高校時代の同級生、ゴード(ジョエル・エドガートン)だと
名乗る。

 「お前が過去を忘れても、過去はお前を忘れない」

 昨年観逃した作品をWOWOWで鑑賞。映画は映画館で、とは思うのだけれど、
観たい作品全てを観ることはできない。だからなるべくWOWOWをチェックして
フォローしている。そうすると大抵 「あー、、これ無理してでも映画館で観れば
よかった」 と思うことになるのだけれど。この映画もまたそのひとつ。

 監督・製作・脚本・主演は近年スクリーンでよくお目にかかるネズミ顔(失礼)の
ジョエル・エドガートン。彼にこんな才能があったとは・・・。マッスル系だとばかり
思っていたのに、御見それしました。スリル&サスペンス。実に巧いと言わざるを
得ない。


◆◇ ラストに言及しております  ◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇

 しかしちょっと後味が悪いというか、これロビンが気の毒過ぎやしませんか?
私の個人的な想像だけど、精神に不安を抱えるロビンは、シカゴでサイモンから
モラハラを受けていたんじゃないだろうか。サイモンの転職でカリフォルニアへ越
してきて、彼女なりにやり直そうと思っていたんだと思う。過去は水に流して。

 ゴードがサイモンを許せないのは当然だし、サイモンは罰を受けて当然の人間
だとは思う。でも、たとえ夫婦とはいえそこにロビンを巻き込むなと言いたい。しか
もあんな最悪な方法で。もちろん(ロビンが産んだ)子どもにも罪はない。なのに
生まれ落ちた瞬間から 「何か」 を背負わされた赤子が不憫でしょうがない。

 そのロビンを演じるレベッカ・ホール、髪をショートにしてなんとも魅力的。今まで、
「何でこのひと女優なん?」 とさえ思っていたのに(土下座)。髪型でここまで変わ
るんですね。ジョエル・エドガートンの才能と、レベッカ・ホールの美貌。この映画に
は二つの発見があった。

 ( 『ザ・ギフト』 監督・製作・脚本:ジョエル・エドガートン/
     主演:ジェイソン・ベイトマン、レベッカ・ホール/2015・米、豪、中)
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[2017/06/18 22:28] | DVD/WOWOW | トラックバック(1) | コメント(2) |
人を壊すもの。~『ヒメアノ~ル』
ヒメアノール2

 ビル清掃のアルバイト青年・岡田(濱田岳)は、先輩の安藤さん(ムロツヨシ)
から 「僕の運命の女性を紹介する」 と言われる。安藤が見染めたカフェ店員
ユカ(佐津川愛美)は、金髪の不気味な男(森田剛)に付きまとわれていた。岡田
は、その男が高校の同級生で、いじめられっ子だった森田であることに気付く。

 監督の吉田恵輔、主演の森田剛とも、作品を鑑賞するのは初めて。そしてとて
も驚かされた。特に森田剛は、(J)事務所的には大丈夫だったのだろうか? と
こちらが心配になるほどの猟奇的な演技を披露している。V6といえば岡田くんや
イノッチに目が行くので、今までほとんど彼のことを意識したことがなかったのだ
が、こんなポテンシャルを持った俳優さんだったとは・・・。(J)ってホント、あなど
れない。凄い。必見。

 前半のライトなラブコメ調から、後半のシリアスなバイオレンス描写の落差た
るや・・・。闇夜に森田の姿が浮かび、心を掻き乱すような音楽とともに現れる
タイトルバック。その瞬間、ああここから物語が始まるのだと、それまではアヴァ
ンタイトルだったのだと気付き、震えるような寒気を覚える。森田の佇まいには、
何をしでかすかわからないような、過去も未来もない、刹那にしか生きていない
者の 「虚無」 が取り憑いている。

 破壊と快楽(バイオレンスとセックスのカットバック!)が絶え間なく映し出され、
過去が回想されるうちに、森田が何故こういう生き方をしているのか、人生を諦
めているような、絶望しているような、生きながら 「死んでいる」 ようなのかが
わかってくる。彼を壊したものが何だったのか。同情も肯定もできはしない、ただ
辛く、苦しい思いが残る。

 ※ 以下、ラストに触れています ※

 暴虐の限りを尽くし、怪物となった森田の心を呼び覚ましたのは白い犬だった。
生まれつきの悪者など、いないと信じたい。

◆◆◇ ◆◆◇ ◆◆◇ ◆◆◇ 

・ムロツヨシの超音波は笑えるが、森田剛の怪演の前ではいささか分が悪い。
・佐津川愛美、ただのブリっ子じゃありません!
・濱田岳は還暦過ぎても高校生役、できるんじゃないだろうか・・・。
・近年の邦画でのリリー・フランキー枠を、大竹まことが演じている。

 ( 『ヒメアノ~ル』 監督・脚本:吉田恵輔/
        主演:森田剛、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ/2016・日本)

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[2017/06/17 12:32] | 映画 | トラックバック(2) | コメント(4) |
『スウィート17モンスター』
スウィート17モンスター




 THE EDGE OF SEVENTEEN


 17歳の高校生ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)は、口が悪くて劣等
感の塊。イケメンでスポーツ万能、「勝ち組」 な兄ダリアン(ブレイク・ジェナー)
とは犬猿の仲なのに、たった一人の親友クリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソ
ン)が、その兄と付き合うことになり・・・。

 うちにも一人いますから。ビター17モンスターが(笑)。

 思春期って、こういう感じだよね~、と思う。自意識過剰で妄想激しくて。傷
つくことに敏感で。甘えたいくせに意地張って。本音は誰にも言えなくて。しか
しこういうモンスターが家にいたら、親は大変だよね、、、ってウチにもいるわ
(爆)。

◆◇  ラストシーンに言及しています


 不安なんだと思う。いつまでも子どもではいられないし、いたくもない。親に
干渉されたくはないけど、自立できるわけもない。自分は何者なのか、どんな
価値があるのかもわからず、答えは何処にもないし誰も教えてくれない。一体、
何をどうすればいい?! って。でもネイディーンにはいたんだよね、ミスター・
ブルーナー(ウディ・ハレルソン)が。正直、ウディ・ハレルソンこんな演技でき
るんだ! って驚きだった。

 ダリアンが 『エブリバディ・ウォンツ・サム!!』 (最高! リンクレイター万歳!)
のルーキーで眼福♪ 彼、マット・ディロンに似てると思ったけど本作ではジェイ
ク寄りだったわ~(嬉)。

 しかし、ネイディーンがクラスメイトの韓国系男子のでっかいお家を見て 「な
んや、お金持ちやん」(関西弁に意訳してます) って言うところ、最高だった(笑)。
サイバラ先生が喜びそう。そうそう女の子たち、お金は大事だよ~。

 ラストシーンはネイディーンの、笑顔のクローズアップ。アイデンティティの危機
にさらされ、自己崩壊スレスレだった主人公が映画に救われるなんて・・・。
思えば自分だって、彼女と似たような高校時代を過ごしてたな。エンドロールの
間中、涙が出て仕方ない元セブンティーンなのであった。

スウィート17モンスター2

 ( 『スウィート17モンスター』 監督・脚本:ケリー・フレモン・クレイグ/
    主演:ヘイリー・スタインフェルド、ウディ・ハレルソン/2016・米、中)

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[2017/06/14 21:26] | 映画 | トラックバック(1) | コメント(0) |
キャプテン・ファンタスティック~『はじまりへの旅』
はじまりへの旅






 CAPTAIN FANTASTIC



 人里離れた森の中で6人の子どもたちと自給自足で暮らすベン(ヴィゴ・モーテ
ンセン)は、入院中だった妻が自ら命を絶ったことを知る。母親の死を嘆き悲しむ
子どもたちを連れ、ベンは妻の故郷を目指すのだが・・・。

 アカデミー賞主演男優賞ノミネート、カンヌ映画祭 「ある視点」 部門監督賞
受賞作。一応、ヴィゴファンですから公開初日、映画の日に鑑賞。長男ボウ(ジョ
ージ・マッケイ)が 『パレードへようこそ』 の気弱な兄ちゃんだ! と気付いて、
のっけからめっちゃテンション上がった(笑)。

 どちらかと言うと、各方面大絶賛、批評家が 「五千億点」 とか公言するよう
な映画より、賛否両論ある映画のほうが好きかもしれない。この映画もそう。し
かしこの邦題では、この映画のよさが全く伝わってこない。いっそ原題そのまま
のほうがいいのでは? と思うレベルで残念。

 ベンも亡くなった妻も、相当頭のよい人だったんだろうな。しかもオールマイ
ティに。芸術もスポーツも科学も、全てバランスよく子どもたちに体得させるな
んて、並大抵ではないですよ。もちろん子どもたちも皆、聡明で健康だったの
だと思う。

 しかしね、、、家族以外と接触することなく育つっていうのは、やっぱり無理
があるんじゃないかと思う。スーパーでドロボウするのを 「○○を救え!」 っ
ていやいやアナタ、それ犯罪ですから(汗)。一番違和感があったのは、ベンが
子に合衆国憲法を暗唱させるところ。イタイケな幼子が、「合衆国憲法修正第何
条ハ、、、」 って気持ち悪いよ! 正気か? 「チョムスキーの誕生日を祝うなん
て、変だよ?」 って言う次男クンの気持ち、私はわかるなぁ。

 その次男の反発や、長女の大怪我があり、ベンの信念も揺らぎ始める。この辺
りのヴィゴの演技がもう、素晴らしいのです・・・。子育てに悩まない親、後悔のひ
とつもしない親なんて、私はどうかと思うね。いくら自らの遺伝子を継ぐとはいえ、
子どもは自分とは違う、一人の人間なのだから。親の思い通りになんて、育てら
れるわけがない。そこに至る苦悩の表情がもう、、、素敵すぎるの! しかも柄の
シャツに真っ赤なスーツって(笑)。ヴィゴって特別な種別だよね、人類の。ヴィゴ
属的な。

 最終的にこの家族は町に下りて生活することを選ぶのだけど、学ぶ場所が森か
ら学校に変わっただけ。スクールバスが到着するまでの数分間、食卓の風景を捉
えたラストショットが忘れられない余韻。上の娘ふたりが赤毛なのもナイス。色彩が
美しい映画だったな、緑に映えてね。

◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇  ◆◇  

 実は、この映画にはある衝撃を受けた。それはアカデミー賞授賞式。主演男優賞
にノミネートされて最前列に座るヴィゴの隣に、ロンゲで小太りのオッサン(失礼)
が。親しげにヴィゴの肩に手をまわして、テンション高め。そう、JBみたい。「誰?」 
後で知ったらそのオッサン(失礼)、なんとヴィゴの息子さんなんだって・・・。
えええええ~??? ちょ全然似てないんですけど。。。

 お~い、ヴィゴの遺伝子や~い。どこ行った?

はじまりへの旅2

 ( 『はじまりへの旅』 監督・脚本:マット・ロス/2016・USA/
      主演:ヴィゴ・モーテンセン、フランク・ランジェラ、ジョージ・マッケイ)

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[2017/06/11 21:42] | 映画 | トラックバック(2) | コメント(2) |
アカデミー賞授賞式が好きなワケ。
 「実は初めて知ったけど、マイク・ミルズってミランダ・ジュライと結婚している
 んですね! ビックリ・・・。すごいアート系カップル。」


 と前記事で書いたあと、そういえば今年のアカデミー賞授賞式、まだ録画消し
てないなと思い出した。もしかして↑のふたりが映ってたりして?! と早速観
てみることに。

 アカデミー賞授賞式を観るのは大好きで、毎年楽しみにしている。生中継は
日本時間の月曜になるから、生中継はあきらめて職場のPCで速報をチェック
し、その夜字幕版を観るのがいつものパターン。そのためにWOWOWに加入
し続けていると言っても過言ではない。今年の授賞式も、もう何度も観ている。
そして件のカップル、映ってました! 脚本賞を受賞したケネス・ロナーガンの
後ろあたり。

 そのロナーガンが受賞スピーチで、「ケイシー、ケイシー、ケイシー・アフレ
ック」 って言ったのがすんごい印象に残っていて、「大事なことだから3回言
いました」 的なのかと思っていた。しかしふと、「もしかしてあれはラ・ラ・ラン
ド的な?」 言葉遊びだったのかも?

 そして今回観直してみたら、ノミニー紹介でマットが 「いい映画に必要なもの
は脚本、脚本、そして脚本」 と言っていて、それを受けたスピーチだったのね! 
とわかった。いいわ~この連携プレイ(笑)。更によくよく聞いてみると 「ケイシ
ー・アフレック、ケイシー・アフレック、ケイシー・アフレック」 とフルネームで3回
繰り返している! 
 
 どうしてこんなに授賞式が好きなのか? 答えはシンプルにミーハーだから、
なんだけど、受賞スピーチが好きなのかもしれない。興奮、歓喜、感謝、感動。
ポジティブな感情がいっぱいに詰まった言葉を聴くと、こちらまでうれしくて涙が
出てくる。これも前記事と少し被るけど、皆大抵ママに感謝するよね。今年の
授賞式では、歌曲賞受賞した彼の 「サッカースクールじゃなく、ミュージカルを
習わせてくれたママ! ありがとう!」 のスピーチが一番よかったな~。もう全
身歓びに溢れていて。涙涙。

 改めて受賞者のみなさん、おめでとう~ \(^o^)/

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[2017/06/10 00:12] | 映画雑談 | コメント(2) |
女たちよ~『20センチュリー・ウーマン』
20センチュリー・ウーマン





 20TH CENTURY WOMEN


 1979年、カリフォルニア州サンタバーバラ。55歳のシングルマザー、ドロシア
(アネット・ベニング)は、思春期を迎えた15歳の一人息子ジェイミー(ルーカス・
ジェイド・ズマン)と向き合うことに限界を感じていた。

 初日にシネコンで鑑賞。昼の回だったのに、観客が5人だったことに衝撃(?)
を受けた。しかも全員おひとり様。確かにこの作品、ミニシアター案件ではある
と思うのだがあまりに寂しい。アカデミー賞で脚本賞にもノミネートされていたの
にね。セリフがいいし、登場人物それぞれの人生を俯瞰する構成もいい。マイク
・ミルズのフェミニズム講座、そしてTシャツ映画でもある。


 母は何故、かくも息子を愛するのか? 或いは息子は何故、かくも母を想うのか。


 才人マイク・ミルズの前作 『人生はビギナーズ』 はとても素敵な映画だった。
確かその年のマイベスト10にも入れたと思う。前作では父が、本作では母が描か
れている。そしてもちろん、本作も今年のベスト作の一本になりそう。

 正直、、、身につまされる。私はドロシアほど(精神的にも経済的にも)自立した
女性ではない。しかし、一人息子の思春期に戸惑い、悩み、心配が尽きないと嘆
く姿は、自らを鏡で見ているようだった。

 アネット・ベニング、年とったなぁ。そしてそれを全く隠さないところが潔い。売れっ
子エルちゃん。すっかり脇役界の大御所(?)となった感のビリー・クラダップ兄貴。
そして正直、あまり好きな女優ではなかったグレタ・ガーウィグが今回、赤毛でいい
感じ。キャストがいい味。

 実は初めて知ったけど、マイク・ミルズってミランダ・ジュライと結婚しているんです
ね! ビックリ・・・。すごいアート系カップル。

 近頃は、反抗期のない子どもが増えているらしい。ずーーーっと可愛く、聞き分け
のいいままでいてくれたら、子育ても楽だろうなぁ。息子に嫌われているんです、と
悲しがっていたら、「今はそう見えても二十歳過ぎたら、男の子は母親のことが愛お
しくなるものだよ」 と言ってもらったことがある(慰めてくれただけかもしれないけど)。
自分が死んでから、息子にこの映画のように回想してもらえたら・・・。最高だよね。

20センチュリー・ウーマン2

 ( 『20センチュリー・ウーマン』 監督・脚本:マイク・ミルズ/
     主演:アネット・ベニング、ルーカス・ジェイド・ズマン/2016・USA)

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[2017/06/06 22:24] | 映画 | トラックバック(3) | コメント(2) |
あなたの人生の物語~『メッセージ』
メッセージ






 ARRIVAL


 ある日突然、巨大な未確認飛行物体が地球上の12の地点に現れる。言語学者
のルイーズ(エイミー・アダムス)は軍に請われ、理論物理学者のイアン(ジェレミー
・レナー)とともに飛行物体内部の生命体と接触を試みる。

 感動に打ち震えた。ノン・ゼロサムゲーム。


 ドゥニ・ヴィルヌーヴ、、、やはり彼の映画は凄い。観終わってすぐに原作(『あな
たの人生の物語』by テッド・チャン)を読んだが、この映画化は天晴れと言うしか
ない。


 そう 私たちは知っている
 私たちがどこから来て どこへ行くのかを
 何を見 何を聴き 何を為すのかを
 
  ”Come back to me.”

  Hannah.

  円環。
 
 
 私たちの思考、知覚は 「言語」 に規定されている。私たちの世界では、時間は
「流れてゆく」 もの。しかし彼らの世界では、時間は 「そこにある」 もの。


 それでも人生に 「Yes」 と言う。


 ジェレミー・レナーが、今まで観たどの映画より素敵に見えた。エイミー・アダムス、
今回は惜しかったけどいつかはオスカー、獲れますように。

メッセージ2

 ( 『メッセージ』 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ/2016・USA/
                       主演:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー)

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[2017/06/05 07:17] | 映画 | トラックバック(3) | コメント(8) |
破壊(と再生)~『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』
雨の日は会えない、晴れた日は君を想う






 DEMOLITION


 突然の事故で妻を亡くしたエリート銀行員のデイヴィス(ジェイク・ジレンホール)。
しかし、彼は自分に妻の死を悲しむ感情がないことに気づく。


 この映画をヒースに見せたかった。


 ジェイクとナオミ・ワッツ×クリス・クーパーとかもうね、、、涙腺崩壊ですよ。

 ジャン=マルク・ヴァレの映画はやはりいい。どん底から這い上がる、逞しくも
繊細な主人公たち。映像は登場人物のクローズアップが多いにも関わらず、押
しつけがましさがなく、やわらかい。ノクターンで始まるサウンドトラックも最高。

 思春期真っ盛り、中二病全開のクリス(ジュダ・ルイス)がかわいい。そしてこ
の映画、実は手紙の映画でもあるのだった。テキストメッセージが当たり前の
時代、手書きの文字が登場する映画は今や貴重かも。Warmest regards,

 しかし相変わらず邦題は酷いですね。(個人の感想です)

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う2

 ( 『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』 監督:ジャン=マルク・ヴァレ/
      主演:ジェイク・ジレンホール、ナオミ・ワッツ、ジェダ・ルイス/2015・USA)

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[2017/06/04 21:12] | 映画 | トラックバック(2) | コメント(0) |
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
マンチェスター・バイ・ザ・シー








 MANCHESTER BY THE SEA


 ボストン郊外。アパートの便利屋として世捨て人のように孤独に生きるリー
(ケイシー・アフレック)のもとへ、兄ジョー(カイル・チャンドラー)の訃報が届
く。帰郷したリーは、兄が遺した息子パトリック(ルーカス・ヘッジズ)の後見
人に、自分が指名されていることを知る。

 マンチェスター・バイ・ザ・シーは、マサチューセッツ州の北岸に実在する
港町。5月13日、公開初日に鑑賞。

 ”ケイシー、ケイシー、ケイシー・アフレック”. (by ケネス・ロナーガン)

 『ムーンライト』 よりも 『ラ・ラ・ランド』 贔屓の私だけれど、今はこの作品
がアカデミー賞作品賞でもよかったのでは? と思っている。小さな、しかし
美しい港町の海と空が、いつまでも胸に残る名作。思い返すだけで、涙が溢
れてくる。

◆◇ ラストシーンに言及しています 



 今までずっと、なぜ芸術作品には 「死」 を扱ったものがこれほど多いのか、
自分は理解できていなかったと思う。しかし、今ならわかる。人は、ごく身近な
愛する者の死を受け入れ難く、「なぜ?」 と自問し続けずにはいられない。答
えなどないとわかっていても。だから非日常であり、現実ではない芸術に、救
いや共感や、癒しを求めるのだと。(これは 「芸術」 を 「宗教」 と言い換える
こともできるだろう。私は映画という芸術を 「信仰」 しているのかもしれない)

 ”I can't beat it. I can't beat it.

 終盤、リーが絞り出すこのセリフはある意味衝撃であり、救いであり、真理で
あると思う。乗り越えられない、、乗り越えられるわけがない! それでも時は
流れ、人生は続く。「死なないで!」 リーの元妻ランディ(ミシェル・ウィリアムズ)
の慟哭。そう、生きていてくれるだけでいい。

 永遠の弟キャラ、ケイシー・アフレック。本作のキャストは全て素晴らしいと感
じたが、特にケイシーは各演技賞総なめも納得の演技。しかしオスカー授賞セ
レモニーで、なぜか微妙な会場の雰囲気を感じてしまった。そしてそれが、彼が
過去に起こしたスキャンダルが原因であることを知るのに、さほど時間はかから
なかった。

 この映画が描いている通り、「起きてしまったこと」 を 「なかったこと」 にする
ことはできない。人生には乗り越えられない悲劇も、生涯背負わなければならな
い過ちもあるだろう。全ての俳優が、善良で模範的な社会人であるべき、とは必
ずしも思わない。それでもケイシーには、自分が数々の栄誉にふさわしい人間
であると、これからの人生と、その演技で示してほしいと思う。

マンチェスター・バイ・ザ・シー2

 ( 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』 監督・脚本:ケネス・ロナーガン/
     主演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、ルーカス・ヘッジズ/2016・USA)

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[2017/06/01 00:00] | 映画 | トラックバック(3) | コメント(6) |
Hello, stranger/Happy Together ~『ムーンライト』
ムーンライト





 MOONLIGHT


 "In moonlight, black boys look blue".


 マイアミの貧困地区に暮らすシャロン(トレヴァンテ・ローズ、アシュトン・サン
ダーズ、アレックス・ヒバート)は麻薬中毒の母(ナオミ・ハリス)に育児放棄され、
学校ではいじめられていた。学校帰りに逃げ込んだ廃屋で、シャロンはドラッグ
・ディーラーのフアン(マハーシャラ・アリ)に助けられる。

 第89回アカデミー賞作品賞受賞作。公開日翌日に鑑賞。美しく切ない映画で
ある。あまりにも純情な初恋を描いた映画である。地味ながら、タブーに切り込
んだ勇敢な映画でもある。しかし、私が観た直後の感想はこうだ。

 「こ、これは・・・。あまりにも、あまりにも 『ブエノスアイレス』 じゃないか!」

 バリー・ジェンキンズ監督自身がウォン・カーウァイの影響を公言しているらし
いが、正直 「これがオスカーなら、王家衛は3、4本オスカー像手にしてないと
おかしくない?」 と思った。エンドロールの曲も、いっそ「Happy Together」 
にすればよかったのに、とか。実際、観終わってしばらく私の頭の中では、あの
曲がグルグル回っていた。もちろん、フランク・ザッパで。

 Imagine me and you,
 I do,
 I think about you day and night
 It's only right,
 To think about the boy you love
 And hold him tight,
 So happy together…

 まぁウォン・カーウァイはカンヌに愛されていたから、アカデミーにはスルーさ
れていたのだろうけれど。単にマーケティングの問題なのだろうというのは重々、
わかっているけれども。

 短い出演時間ながら、マハーシャラ・アリの存在感はこの作品に最後まで深い
余韻を残す。授賞式での紳士的な佇まいにはときめいた。しかしそれでも、作品
賞は 『ラ・ラ・ランド』 に授けてほしかったなぁ。

ムーンライト2

 ( 『ムーンライト』 監督・脚本:バリー・ジェンキンズ/2016・USA/
      主演:トレヴァンテ・ローズ、アシュトン・サンダーズ、アレックス・ヒバート、
                 マハーシャラ・アリ、ジャネール・モネイ、ナオミ・ハリス)

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[2017/05/31 07:33] | 映画 | トラックバック(1) | コメント(4) |
父の娘
 父の13冊目の本を少しずつ読んでいる。父は理系人間。だから自分とは全く頭の
構造が違うと思い込んでいて、今までの著作はほとんど読んでこなかった。難し過
ぎるし。

 しかし今回は、母が 「集大成よ」 と言って送ってきた本。なので渋々、読み始め
たのだけど・・・。う~ん、悪くないかも。もしかしたら私の 「書くことが好き」 な性分
は、父から譲り受けたものなのかも、と思い始めている。遅すぎるんだけど(笑)。

 自分は 「母の娘」 だと、ずっと思い続けてきた。父は戦前の家父長制を引きず
る 「頑固オヤジ」 だし、母はそんな父に表面上は従いながらも、内心はリベラル
な人。二人は愛読している新聞も違うし、趣味も合わない。ホント、よくもってるよな、
と娘ながら感心する(違うからこそ続くのか?)。 そんな両親だから、私は当然の
ように母に味方し、父の事は疎ましく思ってきた。だけど・・・。

 何の得にもならない(そして誰も読まない)ブログを10年以上も書き続けている
自分は、ほとんど儲けにもならない本を書き、出版し続けた父に似ているのかも
しれない。家族を顧みることもなく、自分の好きな事しかしてこなかった父に。

 これは自分にとっては世紀の大発見、価値観の大転換と言えるかもしれない。
少し大袈裟だけれど(笑)。

 そういえばもうすぐ父の日じゃないか。「父の娘」 でいられるうちに、気付けて
よかった。お父さん、ありがとう。書くことが好きで、私は幸せだよ。

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[2017/05/30 19:18] | 徒然 | コメント(2) |
夢追い人~『ラ・ラ・ランド』
ララランド





 LA LA LAND


 LAで女優を目指し、オーディションを受け続けるウェイトレスのミア(エマ・
ストーン)は、ピアノマンのセブ(ライアン・ゴズリング)と出逢う。彼は 「瀕死
の」 ジャズを愛し、好きな時に、好きな曲を、好きなように演奏できる自分の
店を開くという夢を持っていた。

 公開日翌日に1回目、観た直後に買ったサントラを聴き込んで、2週間後に
IMAXで2回目。そして5月の終わり、ムーブオーバーしたミニシアターで3回
目を鑑賞。ブログを始めてから、映画館で3回以上観た映画は必ず年間マイ
ベストワンになっている。だから今年も本作がベスト1はほぼ確定ですね(笑)。 
理由は、、、

 この映画最高じゃないですか? はっきり言って。

 冒頭、ハイウェイのミュージカルシーンで心掴まれ、ある意味古典的なストー
リーに 「夢を見ていた」。季節は流れ、ミアの 「オーディション」 から 「もし
も、あの時・・・」 な終盤、二人が視線を交わす無言のラストシーンまで、もう
滂沱の涙。「これは私の映画だな」 って。

 2回目を観た後、なかなか3回目が観られなかったのですが、一番発見があ
った、というかシミジミ映画を味わえたのはやはり3回目でした。予告終わりに
スクリーンがシネスコサイズにガガ~って変わったことにもう、既に感動してた
もんね。さすがシネマート心斎橋さん! シネコンでは、今はもうスクリーンカー
テンを動かさないからね。。

 初見時、エンドロールに”Japanese Folk song by Rentarou Taki”
の文字を見つけて 「えええええ~~、ど、どこに??」 と驚いたのですが、
3回目でようやくわかった!(遅) 耳の良い方は初見でおわかりになると思
います。ライトハウスでテーブルに着くとき、ミアが指輪をテーブルに落とし、
セブがキャッチしてそのまま演技を続けている、っていうのも確認できた。
あと、ミアの働くコーヒーショップのクレーマー(グルテンフリー?)が監督の
彼女だ、ってのも(笑)。

 この映画のストーリーをなぞるように昇りつめた感のあるエマ・ストーンです
が、彼女の成功はライアン・ゴズリングがいてこそ、なんだよね、ゴズりんって、
本当に共演した女優さんを輝かせる。3回目の鑑賞では、ゴズりんがスクリーン
から飛び出してきて 「君、何度も観てるけどそんなにこの映画が好きなの?」
って話しかけてくるかと。。気分は 『カイロの紫のバラ』 のヒロインよ(笑)。

 しかしこの映画、絶賛ばかりでなくかなり否定的意見もありますよね。うちの
母も 「物足りない」 ってLINEしてくるし・・・(汗)。特に、映画をたくさん観てい
る方に否定的意見が多い気がする。確かに青臭いミュージカルではあると思う。
しかし、あの若い監督デイミアン・チャゼルの 「こういう映画を作りたいんだ!」 
っていう俺様猪突猛進な情熱を、ストレートに受け止めたいと私は思う。

 万感胸に迫るラストは悲恋物語のようでいて、実は極上の 「ハッピー・エン
ディング」 なのかもしれない。人生のひと時、ともに生きた男女が歩む 「それ
ぞれの道」。それは確かに、二人で見た夢の続き・・・。

ララランド2

 ( 『ラ・ラ・ランド』 監督・脚本:デイミアン・チャゼル/
          主演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン/2016・USA)

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[2017/05/28 22:05] | 映画 | トラックバック(0) | コメント(6) |
真紅、考え過ぎてドツボにはまる(笑)。
IMG_4016.jpg

こんばんは。 

『クーリンチェ』 で長文感想書いてから早一ヶ月。 復活するゾ~、と思いながら
何もアップできず。

いい映画が多過ぎるんです。書きたい作品が多過ぎて結局何も書けてません(爆)。
昨年観た映画も、感想を書いておきたいものがあるし、とか、、、。

考え過ぎてドツボにハマっております。

あああ~~李小龍にどやされる~~~ ”Don’t Think!Feeeel!”

いやいや、考えるのは止めません。考え過ぎないことですかね^^

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[2017/05/22 21:09] | 徒然 |
『牯嶺街少年殺人事件』
クーリンチェ2







 A BRIGHTER SUMMER DAY


 1960年代初頭の台北。本省人と外省人はそれぞれにコミュニティを形成し、
子どもたちはそんな大人社会の微妙な空気を感じ取りながら成長していた。
建国中学昼間部の受験に失敗した小四(張震チャン・チェン)は夜間部に入学し、
小明(楊静怡リサ・ヤン)と出逢う。

 長らくDVD化も再上映もされなかった 「伝説の映画」 を、4Kレストア・デジ
タルリマスター、3間56分版にて劇場鑑賞。恋焦がれた作品を観られる高揚感
はありつつも、約4時間というランタイムに多少身構えていたが、全く長さは感
じなかった。敢えて前知識はほとんど入れず、ネタバレの類も一切スルーして
鑑賞したためか、衝撃的な終盤の展開に混乱し、しばし感情の整理が難しかっ
た。唯一無二、傑作中の大傑作と言われ続けてきた本作は、今回の再上映で
その評価をますます揺るぎないものにするのだと思う。私にとっても、生涯ベスト
の一本となった。

◆◇ 以下、内容とラストに言及しています


 闇に明りが灯るファーストシーンから、この映画は一貫して 「光と闇の拮抗」 
を描いている。光と闇、昼間部と夜間部、富める者と貧しい者。懐中電灯をお守り
のように手にする小四は、闇に必死で抗いながら生きるが、最後の最後で光を手
放し、闇の中へ堕ちてしまう。

 小四を演じ、本作で銀幕デビューした張震チャン・チェンは、初登場シーンから
ただならぬオーラを放つ。隠しようのない膝の長さと腰の高さ、小さな顔。声には
幼さが残るものの、眉間に寄る皺は40歳になった今と変わらない。思春期に本名
で実在の役、しかも非常に特異な役柄を演じた彼に、アイデンティティの危機は無
かったのだろうか。「僕が君を守るよ!」 という小四の叫びには、『リリィ・シュシュ
のすべて』 や 『高校教師』 を思い浮かべてしまった。しかしこの映画、一体どれ
ほどのフォロワーを生んだことだろう。

 どちらかといえば大人しく、成績も家族仲もよかった 「普通」 の少年。恋した
少女の不遇を嘆き、世の不平等、不公平を嘆いたやさしい彼が、一瞬、磔にされ
たイエス・キリストのように映るシーンがある。彼は自らを犠牲にしてでも、少女を
救いたかった。彼は決して小明を傷つけるつもりなどなかった。なのに、なぜ? 
私にはわからない。終盤、それまでほとんど登場しなかった信心深い次姉が小四
と関わり始めることが、鍵のような気がするのだけれど・・・。

 今は亡き監督、楊徳昌エドワード・ヤン。彼が一体どんな思いで、ラストシーンに
至る小四を撮ったのか聞いてみたい。監督は、自らを小四に投影しているに違い
ないから。

 もし、私がこの映画を25年前に観ることができていたならば、何をどう感じただ
ろう? 多分、次々に男を渡り歩いているように見える小明を、好きにはなれなか
ったと思う。しかし、今ならばわかる。彼女が生きてゆくためには、そうするしかな
かったのだということが。裕福な小馬の広い邸で、銃を手に無邪気に笑う小明を
見つめながら、私は理解した。この子はきっと、次は小馬の下へ行くのだろうと。
それは正しいことではないのかもしれない、しかし許されるべきことだと、今の私
ならわかる。

 子どもらしく、無邪気に恋することよりも、早く大人になることを求められた少女。
そして25年前ならば、これほどラストシーンに胸を締め付けられることもなかった
だろう。「89086」 と胸元に刺繍されたシャツを、じっと見つめる小四の母。日常的
な風景の中で、動かず、物言わぬその背中から溢れる絶対的な悲しみに、ただ涙
するしかなかった。

 台北の緑風、遠景からぼんやりと浮かび上がる2台の自転車。活き活きと描かれ
る脇役の少年少女たち。アーチ型の窓から差し込む陽光、日本家屋。私の大好き
な台湾映画は、全てこの映画と地続きなのだ。光と闇、それはまさしく 「映画その
もの」 であり、私は確信した。渇望され続けたこの映画こそが、「真の映画」 なの
だと。

クーリンチェ3

 ( 『牯嶺街少年殺人事件』 監督・共同脚本:楊徳昌エドワード・ヤン/
         主演:張震チャン・チェン、楊静怡リサ・ヤン/1991・台湾)

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[2017/04/24 23:54] | 映画 | トラックバック(1) | コメント(6) |
別の意味で面白かった。 『アシュラ』
 風邪をひいて少しシネマート心斎橋から遠ざかっていたら、『アシュラ』 が
今週末で終わってしまうではないか! 我らがファン・ジョンミンが出ているの
に!! 絶対この週末に観なくちゃだわ!!!

 というわけでクーリンチェ後、新装なったスタンダード・ブックストアで親の
敵か、ってくらい大量のローストチキンサンドを食べて落ち着きを取り戻し、
シネマートへリターン。

アシュラ

 一日一回上映となった件の 『アシュラ』 は席の埋まり具合もまばら。なのに、
ん?? 右隣に(普通の)お兄さんが座ってきたゾ。

 韓国映画 『アシュラ』 はかの国のお家芸(?)的政治家と検察、警察の汚職
と悪事、暴力を描いたバイオレンス。血糊の量はハンパなく、「痛タタタタ!」 な
描写のオンパレード。開始数分で早くも 「ぎゃあ~~~」 と思わず顔を覆って
いたら、ん?? 隣のお兄さんが私と同じ反応をしているゾ??

 その後も、チョン・ウソンがコップ食べたりチュ・ジフンが室長を突き落としたり
するたびに、お約束とばかりにお兄さん(おねえさん?)の乙女な反応は続く。
途中から、スクリーンよりお隣の反応が気になって、イタタなシーンで笑っている
ただのマゾ女になってしまった私だった。

 あー、面白かった。二重の意味で。おわり

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[2017/04/23 22:22] | 映画雑談 | コメント(4) |
89086
 公開後すぐにでも観たかったのですが、風邪をひいてしまい。。(咳&鼻水で4時間はキツイ)
やっとやっと本日朝一、観て参りました。 『牯嶺街少年殺人事件』

 観了後、本当に久しぶりに感情が爆発してしまい号泣。(しかも、直後のトイレでも感情を立て
直せず、2時間後のチケットを買いに行ったカウンターで 「アシュラ」 とやっと言った後にも涙
ボロボロ。スタッフの方々がドン引きしていた^^;)

 エンドロールが短か過ぎるよ・・・。小四・・・。

小四

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[2017/04/22 23:44] | 映画雑談 | コメント(0) |
For the first time in my life!
先日、何と生まれて初めて 「ひとりで」 映画を観ました。
そう、映画館で 「ひとり」 だったのです客が、私一人!!!

長年映画館通いされている皆さまはとっくに経験済のことと思いますが・・・。
ひとり映画館、私は何故か居心地が悪かった。

 「私がいなかったら、投影しないよね? なんか悪い・・・」 と思ってしまって。
 「電気代がもったいない」 とかさぁ。。(小心者なんです)

観終わって、劇場スタッフの方に 「すみませんでした」 と謝ってしまった(笑)。
もちろんやさしいスタッフの方は 「とんでもないです、ありがとうございます」 と
言ってくださいましたが。

あ、ちなみに観た映画は 『クリミナル 2人の記憶を持つ男』 です。面白かったよ^^ 

クリミナル 2人の記憶を持つ男


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[2017/03/25 23:38] | 映画雑談 | コメント(6) |
3.11 奈良東大寺二月堂 修二会(お水取り)
 3月11日、奈良東大寺・二月堂へ。

お水取り1

 修二会(お水取り)とは、関西では 「お水取りが終わるまでは~」 と、この時期
枕詞のように浸透している行事。今年で1266回、一度も途切れず続けられて来た
という 「不退の行法」。

お水取り3

 局にも入らせていただき、声明~練行衆の奏でる音楽のような祈りの言葉~に、
ひたすら頭を垂れる小望月の夜。

お水取り4

お水取り5

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[2017/03/13 23:05] | 徒然 | コメント(4) |
ラ・ラ・ラッピングバス!
ラ・ラ・ラッピングバス

 土曜日の夕刻。本町での仕事を終え、御堂筋をなんばまで歩いていたら、どこ
からか “ANOTHER DAY OF SUN” が聴こえてきた。 あ!

 『ラ・ラ・ランド』 のラッピングバスだ! この週末に走っている、というのは知っ
ていたけれど、会えて本当にうれしい。

 「役者も観客も、自分の気持ちを代弁してくれる映画を探しているのでは。」 (池松壮亮)

 アカデミー作品賞は 『ムーンライト』 に譲ったけれど、『ラ・ラ・ランド』 最高!
何だか最近、日々明るい光が差していると感じるのは、春分が近づいているから
だけじゃない。この映画のサントラを、繰り返し聴いているからだと思う。

 さあ。あと何回、このマスターピースを映画館で観られるかな。

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[2017/03/05 20:33] | 映画雑談 | コメント(0) |
念ずれば花ひらく
念ずれば

 四十九日法要があったお寺で、坂村真民先生の詩碑を見つけました。

  「念ずれば花ひらく」

 がんばれ受験生。あと少しだよ。

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[2017/02/19 20:23] | 徒然 | コメント(2) |
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いつまでも青臭い映画好きでいたい。愛おしい映画と、忘れがたき本たち。ときどきカフェとか。 記事は基本的にネタバレあり。 どうぞご贔屓に♪

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