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映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅 (言葉を探す人)   ★劇場鑑賞した映画は Instagram にアップしています @ruby_red66

My Policeman(僕の巡査)

MP.jpg

教職を引退したマリオンは夫のトムと暮らす海辺の家に要介護者となった旧友パトリックを迎え入れる

ハリー・スタイルズがクローゼットの警察官を演じるらしいと知り楽しみに待っていた作品
同名ベストセラー小説の映画化です
ほぼ全世界独占配信の AmazonPrimeVideo にて鑑賞
(大々的に劇場公開されると思っていたので配信スルーはちょっと驚き)

1957年に出会った3人の男女
それは同性愛者が刑罰の対象だった時代
愛し合いながらも共に生きることは許されなかったトムとパトリック
トムを真っ直ぐに愛し結ばれたのも束の間、夫の背信を知り衝動のままに取り戻そうとするマリオン
40年の後、三人三様に傷つき、破壊された人生にそれぞれが向き合います

3人の主人公のうち、誰に寄り添って観るかで印象は変わってくるのかもしれません
私は3人それぞれに感情移入しながら観ていました
誰も悪くないし、自分が彼らだったら同じことをしたと思う
マリオンでも、トムでもパトリックでも
彼らは悪い人間じゃない
悪い時代に生まれただけ

40年後のトムを演じたライナス・ローチ、ハリスタに比べちょっと印象が弱いのでは? と思いながら観ていたのですが
ラスト直前のあのシーンのためだったのですね
もう、嗚咽するほど泣いてしまった、、、
そりゃトム=ハリスタじゃないとね
(トムは 「ハンサム」 と言われていましたけど、ハリスタはファニーフェイスだと思う)

彼らの人生を思うと辛くてたまらなくなる
街で幸せそうなゲイカップルを見かけ涙するトム
刑務所を出た後、パトリックはどんな暮らしをしていたのだろう?

しかし冷静に考えると、一番虚しいのはマリオンですよね
憧れの街ヴェニスに旅立った二人に置き去りにされ、新婚間もない身でどれほどの屈辱だったことか!
それでも彼女は自分のしたことを悔やんでいる
独り去る彼女の何とも言えない表情――泣いても笑ってもいない、吹っ切れたようでいて心をどこかに置いてきたような――が印象的でした

ハリスタは初主演作にこの役を選ぶとか、、さすが過ぎる
これからも音楽活動と並行して俳優業もやっていくのかな?
話題作りにもなるしオファーはひっきりなしでしょうねきっと
エマ・コリンはリリー・ジェームズの代役だそうですが 『ザ・クラウン』 のダイアナと同じ傾向の役
だからこそキャストされたのかもしれないけど、個人的にはリリー・ジェームズより全然いい(好き)と思います
そして40年後のマリオンを演じた女優さん
どこかで観た、、、どこかで、、、と思っていたら ひかりのまち のヒロイン(ジーナ・マッキー)じゃない!
Time flies...しばし遠い目
ルパート・エヴェレットも歳取ったなぁ

しかし 『僕の巡査』 って邦題はどーよ?
アマプラで配信されると知り 「マイ・ポリスマン」 で検索しても出てこなくて焦りましたよ
カタカナ邦題でよくない? 十分意味は通るでしょう
てか 「僕の」 巡査でいいのか? ダメでしょう! マリオンの立場は??
ちょっと許しがたい

と、結局は妻の立場で観ている私なのでした

( 『僕の巡査』 原題:My Policeman/監督:マイケル・グランデージ/
    主演:ハリー・スタイルズ、エマ・コリン、デヴィッド・ドーソン/2022・UK、US)
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テーマ : 映画感想
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2022-11-11 : BD/DVD/WOWOW/Streaming : コメント : 2 : トラックバック : 1
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シアーシャ・ローナン映画祭

シアーシャ・ローナン映画祭2

大好きな女優シアーシャ・ローナンの出演作をコンプリートすべく、ひとり 「シアーシャ・ローナン映画祭」 
開催

未見の作品を製作年の新しいものから過去作を遡る形で、主に配信(U-NEXT、Netflix、AmazonPrimeVideo、WOWOW)で観ていきました
これでシアーシャ・ローナン出演作はほぼコンプリート(アニメやゲスト出演作を除く)
以下、鑑賞メモ

◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  

『かもめ』
アネット・ベニング×シアーシャ・ローナン×エリザベス・モス√チエホフ
嫉妬と名声、それぞれの人生で得られなかったものごと
面白かった! やはり原作がいいのかな
コンスタンチンが 『追想』 の昏い瞳の彼だった

『ストックホルム・ペンシルベニア』
幼い頃に誘拐され、長年監禁されていた少女が救出されて実家に戻るも家族とは馴染めず、、、
という悲しいお話
誘拐犯がジェイソン・アイザックスでちょっと美化され過ぎでは? と思うなど

『ロスト・リバー』
ライアン・ゴズリングの監督デビュー作
レフンの映画のパチもんみたいな作風だった、、、こりゃあかんわ(暴言)
ごめんごずりん
シアーシャは才能の無駄遣い感はありますが、「Tell Me」 の歌唱はなかなか聴かせます

『わたしは生きていける』
実は本作、一番観たくて期待もしていたのですが(シアーシャとトムホ&ジョージ・マッケイの共演作だし!)
う~ん、いまいち。。
シアーシャのお父様ポール・ローナン氏との共演作なのですね

『ザ・ホスト 美しき侵略者』
う~ん、これもイマイチ。。監督はアンドリュー・ニコルなんですけどね?
ダイアン・クルーガー様が美しい!

『ビザンチウム』
ニール・ジョーダンのヴァンパイアもの!
スクエアなイメージのジェマ・アータートンがこんなセクシー路線な役を演じていたことに驚き
シアーシャが女性教師と対峙する場面、本当に200年生きているかのようで痺れました
改めてすごい演技力だと思いましたね
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズくんとのケミストリーも素晴らしいです
またいつか共演してほしいな

『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』
バイオレット&デイジーがひたすらかわいい
『ベイビー・わるきゅーれ』 のもしかしてネタ元?と思った

『ウェイバック -脱出6500km-』
ピーター・ウイアー監督作品ですが全く知らない映画でした
ジム・スタージェス、エド・ハリス、コリン・ファレルら豪華キャストの競演作
驚きの実話の映画化です
面白かった。。。シアーシャは本作の撮影中に16歳の誕生日を迎えたらしいのですが物凄く幼い印象
演技力はもちろん言う事なしです

『エンバー 失われた光の物語』
アニメ作品の実写版と言った趣の近未来もの
スチームパンクな世界観が好きです
本作もあまり知られていない作品だと思いますがティム・ロビンスやビル・マーレイもご出演
地下の街並みを駆けるシアーシャがかわいい!

『奇術師フーディーニ ~妖しき幻想~』
シアーシャの映画デビュー作、なのかな?
日本では未公開の作品です
シアーシャはキャサリン・ゼタ=ジョーンズの娘役
主演のガイ・ピアーズから 「シアーシャ・ローナンっていう子役が凄い!」 という電話を受けたエージェントはダブリンに飛び、空港でシアーシャと契約を結んだとか
わかる~ガイ・ピアーズの気持ちもエージェント氏の焦る気持ちもわかるわ~
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』 で10年以上ぶりに共演して(しかも舞台は同じくエディンバラ)、
ガイ・ピアーズはどう感じたのでしょうね?

◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆

現在28歳のシアーシャはもう20年近いキャリアなのですね
幼い頃から学校にも行かずに(行けずに?)仕事してねぇ。。涙
最近のインタビューで本人もちょっとそのことに言及しておりましたが
まぁこれだけの才能ですから私生活の犠牲もある程度は仕方ないのかな
将来は監督を目指したいのだとか、、、個人的にはずっと女優も続けてほしいな

主演も兼ねた初プロデュース作品 『The Outrun』 は撮影終了
インディペンド映画のようですが公開規模が気になるところ
現在欧米で公開中なのは  『See How They Run』
サム・ロックウェルとW主演のマーダー・ミステリー・コメディです
こちらの日本公開はいつなんでしょう?
誰か教えてください!

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2022-10-26 : BD/DVD/WOWOW/Streaming : コメント : 4 : トラックバック : 1
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『ピーキー・ブラインダーズ』

Peaky_Blinders.jpg

第一次大戦直後の英国・バーミンガム
帰還兵であるトーマス(トミー)・シェルビーは 「ピーキー・ブラインダーズ」 と名乗るギャング団のトップとして裏社会でのし上がってゆく

キリアン・マーフィー主演、英国ではBBC、英国以外ではNetflixが独占配信する全6シーズンのドラマ

第5シーズンまで観終わり、第6シーズンを楽しみに待っていたところにもたられされたヘレン・マックロリーの訃報
彼女が演じたポリーはシェルビー家の要でしたから(トミーが唯一頭が上がらないのがポリーだった)、ショックで観られず数ヶ月放置していましたがやっと、やっと観了
ああ。。。本当に観ごたえのあるドラマでした。。。(半端ないやり遂げた感)

このドラマ、とにかくキャストが豪華すぎる!!
キリアンはじめ トム・ハーディ(!)、ポール・アンダーソン、サム・ニール、アナベル・ウォーリス、ジョー&フィン・コール、ジョシュ・オコナー(!)、シャーロット・ライリー、エイドリアン・ブロディ、パディ・コンシダイン、エイダン・ギレン、サム・クラフリン(!)アニャ・テイラー=ジョイ(!)、スティーヴン・グレアム、アナイリン・バーナード(!) (これでもほんの一部ですよ)
どんだけ(笑)

長いドラマなのでさすがに途中若干の間伸びは感じましたが、第5シーズンでトミー・シェルビー最大の敵・モーズリー(サム・クラフリン)が登場してからは俄然面白くなりました
やっぱり悪役って大事、物語の肝だなぁと思うなど

好きだったのはトミーとソロモンズさん(トム・ハーディ)の関係
この二人、仲がいいのか悪いのか、敵なのか味方なのか最後までよくわからない
てかトミーってソロモンズさんだけには自分の気持ち(本音)をスラスラと話すんですよね~
長年別居してる腐れ縁の夫婦みたい(笑)

本作を観るまで、NEXT BOND 候補にキリアンの名前が挙がるのが不思議だったのですが観れば納得
ガッチガチにハードボイルドな役柄はキリアンも新境地だったのではないかな
そしてこれが意外にハマっている! 
アイリッシュの彼を主役にするとか、これは(クリエイターの)スティーヴン・ナイトの慧眼ですね

シーズン6配信後、英国では現在コンテンポラリーダンス劇として上演され大評判らしい
そしてシーズン7は映画になるそう
もう楽しみスギル! 生きる!!

そしてこれでもう心置きなく 『ザ・クラウン』 シーズン5が観られるわ~
配信スタートは11月9日! ワクワク♪

テーマ : Netflix
ジャンル : 映画

2022-10-24 : Drama : コメント : 0 : トラックバック : 0
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『ナルコの神』

ナルコの神

南米の小国スリナムで親友と起業したカン・イング(ハ・ジョンウ)は韓国教会の牧師・チョン(ファン・ジョンミン)に窮地を救われるが、麻薬密輸の疑いで逮捕されてしまう

Netflixオリジナルドラマシリーズ、1シーズン全6話
ウリオッパファン・ジョンミン、2年半ぶりに活動再開したハ・ジョンウに加え、台湾から張震くんまでご出演
これは俺得しかない! 
驚きの実話に基づくドラマです(しかしどこまでが本当にあったことなのかは定かではない)

一般人のはずのハ・ジョンウができる人すぎるのはご愛敬
チャイニーズ・マフィアのドンを演じた張震くんは 「見るからに人相が悪い」とか言われてませんでしたっけ? 失礼な(笑)
そして我らがファン・ジョンミンよ、、、間違いなくアジア最高の役者の一人ですね
朴訥な青年から闇の帝王まで何でもござれの神演技
最高! Netflixありがとう
これ一作で一ヶ月分の料金は余裕で元が取れます(笑)

テーマ : Netflix
ジャンル : 映画

2022-10-20 : Drama : コメント : 2 : トラックバック : 0
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アラン・パーカー 『バーディ』 『ミッドナイト・エクスプレス』

アラン・パーカー

君の心に刻んだ名前 を観て以来ずっと探していた 『バーディ』
U-NEXTにて鑑賞

アラン・パーカーの映画は結構観ていると思っていたのに、本作はすっぽりと抜け落ちていました
Netflixも気を利かせて 『君の心に刻んだ名前』 と同時に配信してくれたらいいのにね~
カンヌ映画祭審査員特別グランプリ受賞、1984年の作品

ヴェトナム戦争で顔面損傷のケガを負ったアルは、同じくヴェトナムで従軍した高校時代の親友バーディが精神科病棟にいることを知る
物言わぬまま虚空を見つめ続けるバーディの心を開こうと、二人の思い出を一心に語りかけるアルだったが・・・

いやぁ~、マシュー・モディーンもニコラス・ケイジも若い!
そして語り継がれるに足る素晴らしい作品でした
反戦映画であり、青春映画であり、クィアな映画でもある

アルとバーディの関係をブロマンスとして位置付けている方も多そうですが、アルはストレート、バーディはアセクシャルだと感じました
ただ、1980年代に「アセクシャル」という概念があったのか?
それはわかりません
ふたりが(特にアルが)お互いを大好きで必要としているのは痛いほど伝わってきます
しかしこの二人の間に性愛が入り込むことはないし、互いが恋愛対象になることはないと感じた

風変わりなバーディを最初は 「ちょっと変わった面白いヤツ」 と思っていたアル
次第に 「コイツやるな」 と思い始め無二の親友となってゆく過程は微笑ましい
私自身、バーディの無垢な瞳や正義感、他人に同調しない個性にとても惹かれました
しかしバーディの 「鳥」 への執着心は募るばかり
遂にアルはキレてしまう(わかる)
高校を卒業し、海の向こうの戦争へ向かうふたり(涙)

初めての海(「濃い空気の中を飛んでいるみたい!」、「ワンミシシッピ、ツーミシシッピ・・・」)
バーディのやさしいお父さん、アルの粗野なお父さん
カナリアのパータ、献身的なナースのハンナ
そして驚きのラストシーン

もしこの映画を公開時に観ることができていたら、きっと「我が心の1本」になっていたのではないかな
今観ても、大好きな映画となりました

◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  

アラン・パーカーのフィルモグラフィを眺めていると、『ミッドナイト・エクスプレス』 がある・・・?!
オリバー・ストーンがアカデミー賞脚色賞を受賞しているので、彼の監督作だとばかり思っていました
U-NEXTで探すともちろんあった! 早速鑑賞

1970年10月6日、アメリカ人旅行者ビリー・ヘイズはイスタンブール空港で麻薬不法所持の現行犯で逮捕される
収監され4年の刑を宣告されたビリーだったが、それは地獄の日々のほんの入り口に過ぎなかった

1978年アカデミー賞6部門ノミネート、2部門受賞の名作
驚きの実話の映画化です

いや~、面白かった。。。
脱獄モノに外れなし、しかし本作の肝は刑務所内の人間模様かもしれません
特にビリーの囚人仲間のマックスを演じたジョン・ハートが素晴らしい!
撮影当時は30代半ばかな、、でも枯れた感じの印象は晩年とほとんど変わらないですね(もちろん役作りもあるかとは思いますが)
本作の演技でアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされています
(ちなみに受賞は『ディア・ハンター』クリストファー・ウォーケン。この年のラインナップ、凄い!)

アラン・パーカーは2020年に亡くなったのですね。。
たくさんの素晴らしい映画をありがとうございました
ご冥福を、そしてこれからも映画で偲びたいと思います

( 『バーディ』 監督・アラン・パーカー/主演:マシュー・モディーン、ニコラス・ケイジ/1984・US)
( 『ミッドナイト・エクスプレス』監督・アラン・パーカー/主演:ブラッド・デイヴィス/1978・UK、US)

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2022-10-15 : BD/DVD/WOWOW/Streaming : コメント : 6 : トラックバック : 1
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ガス・ヴァン・サント 『エレファント』

エレファント

1999年、コロラド州コロンバイン高校で起こった銃乱射事件をモチーフにした作品
カンヌ映画祭パルムドール&監督賞受賞作

ガス・ヴァン・サントは大好きな監督
作品はほとんど観ているのに、代表作と言える本作は長らく未見だった
U-NEXT独占配信にて鑑賞

誰もが知っている結末に向かって静かに時は流れる
そこに至る緊張感
こんなにも不穏なベートーヴェンは聴いたことがない
唯一無二、何にも似ていない映画

一生に一度、こんな作品が撮れたら映画作家として冥利に尽きるのではないかな
ガス・ヴァン・サントの最高傑作

( 『エレファント』 原題:ELEPHANT/監督・脚本・編集:ガス・ヴァン・サント/2003・USA)

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2022-10-05 : BD/DVD/WOWOW/Streaming : コメント : 2 : トラックバック : 1
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究極の「女優」映画〜『イヴの総て』 『サンセット大通り』

究極の女優2 究極の女優1

先月加入したU-NEXTのコンテンツの充実ぶりに驚いています
おかげで何年、何十年ものの 「宿題」 をたくさん片付けることができました
まずはブログ「匂いのいい花束。」管理人ブノワ。様ご推奨、究極の「女優」映画二本

『サンセット大通り』
ハリウッドの売れない脚本家がサイレント時代の大女優に愛され、悲劇を迎えるノワール

まず、コメディ畑の人だとばかり思っていたビリー・ワイルダーがこんなシニカルなサスペンスを撮っていることに驚きました
本作で人気が爆発したというウィリアム・ホールデンと、知性を感じさせる(少しバーグマンの面影あり)ナンシー・オルソンも好演しています
セシル・B・デミルやバスター・キートンが本人役で出演しているのも凄い
しかしやはりこの映画はほとんど「本人」役のグロリア・スワンソン、彼女に尽きる!
いや〜、こんな女優さんがいたのですね、、、強烈としか言いようがない
ラストシーンの迫力たるやもう、唖然、呆然、トラウマレベルですよ
執事の存在理由といい、もはや妄執と狂気の世界
天晴れとしか言いようがない作品でございました

『イヴの総て』
新人女優イヴは演劇界の最高賞を得る
そんな彼女を複雑な思いで見つめる者たちがいた

アカデミー賞ノミネートの話題で必ず名前が上がるこの作品
め・ちゃ・く・ちゃ面白かったです
マーゴを演じたベティ・デイヴィスのド迫力
対してイヴのアン・バクスターは抑えた演技ながらジワジワと邪悪な本性を現してお見事すぎる
本作も息を呑むラストシーンが忘れがたい

アン・バクスターが途中からフローレンス・ピューに見えて 「イヴをピューちゃんでリメイクしてくれ〜」 と思いながら観ていた
(当然何度もリメイクされているようで、2019年にはジリアン・アンダーソン×リリー・ジェームズで舞台化もされています)

個人的にマーゴはケイト・ウィンスレットでお願いしたい
そしてこのふたりの女優を見つめ続けるカレン役が実は重要な役どころではないかと思いました
そこはクレア・フォイにお願いして英国人キャストでまとめ、舞台はロンドン・ウエストエンドでいかがでしょう
マリリン・モンローの役は誰がいいかな?

この2作品、邦題はどちらも直訳、女優のバックステージものであること、ラストシークエンスを冒頭に明示し、そこへ向かって物語る手法など共通点も多いですね
どちらも同年公開されアカデミー賞を争った、というのもスゴい話
あり得ないハイレベルな争いです
しかしベティ・デイヴィスもアン・バクスターも、グロリア・スワンソンさえも受賞ならずだったという
作品賞は 『イヴの総て』 に軍配が上がったようですが、どちらも後世に残る作品であることは間違いないでしょう
不朽の名作とはこのことですね
「女優」 という職業、いや 「女優」 という生き物、あるいは宿命について大いに考えさせられる
必見の2作品ですね!

( 『イヴの総て』 原題:ALL ABOUT EVE/監督:ジョセフ・L・マンキウィッツ/
                       主演:ベティ・デイヴィス、アン・バクスター/1950・USA)
( 『サンセット大通り』 原題:SUNSET BOULEVARD/監督:ビリー・ワイルダー/
                       主演:グロリア・スワンソン、ウィリアム・ホールデン/1950・USA)

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2022-09-27 : BD/DVD/WOWOW/Streaming : コメント : 6 : トラックバック : 0
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戦争と女の顔

戦争と女の顔 戦争と女の顔2

「 『戦争は女の顔をしていない』 っていう本、読んだことある?」
「あ~、それね。『同志少女よ、敵を撃て!』 ってめっちゃ面白いらしい本の著者が 「精神的原作」 って言ってるのがその本でね。先に買って読もうと思ってたらその本が原案になってる  『戦争と女の顔』 ってロシア映画がちょうど公開されて、それ先に観て結構ショックやったからまだ買ってない」(我ながら説明が長すぎる)
「...全く同じ思考で、映画観た帰りに買った」
「えっっ(...負けた)(←勝ち負けではない)そうなん? もう読んだ?」
「いや、まだ。積んでる」

というわけで負けじと()買った岩波現代文庫 『戦争は女の顔をしていない』
著者はノーベル文学賞受賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
第二次世界大戦時、独ソ戦に従軍したロシア女性たちの聞き取りがまとめられたノンフィクションです
(昨年NHKの 『100分de名著』 に取り上げられ、コミカライズもされたのでご存じの方も多いと思いますが)

少しづつ読んでいます
予想通り重い内容ですが、「読まれるべき本」 だと思うから

映画の感想はこちら ⇒
2022-09-22 : 映画雑談 : コメント : 2 : トラックバック : 1
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Mad about the Boy “Timothée Chalamet”

BV.jpg

ブリティッシュ・ヴォーグ誌106年の歴史上、初の男性単独カバーを飾った我らがティミー! 
おめでとう!!(拍手)

最早いち俳優のみならず、ファッションアイコンとして君臨していると言っても過言ではない
プリンス・オブ・ハリウッド

それなのにヴェネチア国際映画祭でルカ・グァダニーノが監督賞を受賞した待機作
『Bones and All』、日本公開決まってないってマジですか?

お~い配給会社のみなさん、仕事して~
てかこれも円安の影響なのかな?(泣)
ちょ円安なんとかしてくれ!!(叫)

テーマ : 俳優・女優
ジャンル : 映画

2022-09-16 : YOU GUYS ARE KILLING ME : コメント : 2 :
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『WANDA/ワンダ』

WANDA.jpg

アメリカの炭鉱町で夫に離縁され無一文となったワンダはひとり街を彷徨う

バーバラ・ローデン(エリア・カザンの元妻)が主演・脚本・監督した唯一の映画
ヴェネツィア国際映画祭で外国語映画賞を受賞し、ヨーロッパで高く評価されながらハリウッドでは黙殺された1970年の作品です
近年再評価され、リマスター版が本邦初公開に至りました
そんな曰く付きの作品、観逃すわけにはまいりません
来月末で閉館するテアトル梅田にて鑑賞(涙)
日曜日の昼の回はほぼ満席
これは今年の必見作、最重要作品のひとつかもしれない

作品のテーマカラーなのであろうティファニーブルーが印象的
しかしそんなハイブランドとは無縁の、低予算インディペンド映画の極北のような作品です

私見ですがワンダはいわゆる 「境界知能」 な人だと思う
障がい者としてカテゴライズされることはない、ゆえに福祉に繋がれず生きづらさを抱えてしまう人
仕事が遅く飲み込みが悪い
計画性がなく行き当たりばったり
(カーラーを巻いたまま出廷するような)社会性の欠如
そんな彼女を観ながらイライラした人もいると思う
「何もかもうまくいかない」 「何もないし何もできない」 それはワンダ本人も自覚している
でもどうにもできないのです

50年以上前、バーバラ・ローデンにこの視点があったのか?
それはわかりません
ワンダと男たちとの関係は女優と映画監督の関係だという見方もある(byイザベル・ユペール)
しかし私は、日々報道される信じ難い事件の当事者である女性たちに思いを馳せずにはいられなかった
そういう女性たちが、近年 「境界知能」 なのではないかと問題提起され始めています

50年、いやもっともっと昔から存在していた 「ワンダ」 たち
この映画が黙殺されたのも、そんな彼女たちを 「見えない存在」 に貶めたままにしておきたかった 「誰か」 の力が働いたのではないかと思う
経済的に、性的に彼女たちを搾取し続けるために

幻の作品でありながら多くの映画人に影響を与えたという本作
是非多くの方に観てほしい
ワンダの 「絶望」 を
そして考えてほしい
世界が今よりほんの少し、やさしくなるためにできることを

(2022年8月10日、Instagramへの投稿より)

◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆  ◆◇◆

少し前(今年の4月)に 『ニューヨーク 親切なロシア料理店』 という映画を観た
主人公クララはまだ幼いふたりの息子を連れ、夫のDVから逃れるためにニューヨークへ身一つでやってくる
たどり着いたロシア料理店にはやさしい人々が集い主人公の人生を変えていく、というお話
この主人公の行動がどう見ても無計画で行き当たりばったり過ぎるのだ
いくらDV夫から逃れるためとはいえ 「それはないだろう(子どもたちがかわいそう)」 と思いながら観ていた
自宅鑑賞だったので感想は残さなかったけれど、何故か心に引っ掛かりを感じていた
そしてこの 『WANDA/ワンダ』 を観たとき気づいたのだ
「クララも境界知能な人かもしれない」 と 

クララを演じたのが才媛の代名詞のようなゾーイ・カザンであるため、そこに思いが至らなかったのかもしれない(ミスキャストなんじゃないだろうか、、、眉根を寄せる泣き顔がワンパターン過ぎて 「こんなに演技下手だったっけ?」 と思ったし(スミマセン)。書き手に専念するには彼女美人過ぎるのだろうか?)

原題は 『THE KINDNESS OF STRANGERS』 見知らぬ人々のやさしさ、かな
やさしさや親切心だけじゃなくて、この世界には適材適所な就労や多様性の理解が重要なんじゃないかと思う
明らかに生きづらさを抱えているケイレブ・ランドリー・ジョーンズ演じる青年にドアマンの仕事が任せられたように

すべての人が生きやすい社会であれば、きっとみんながやさしくなれるはず
視点が変われば映画の印象も180度変わる
『WANDA/ワンダ』 はそんな気づきをもたらしてくれた作品でした

( 『WANDA/ワンダ』 監督・脚本・主演:バーバラ・ローデン/1970・USA)

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2022-08-23 : 映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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『原節子の真実』

原節子

承前

『東京物語』 その偏執的なまでのフレーム内フレーム、会話シーンの切り返しに 「これが小津調か〜」 と感激しながら、私は一人の登場人物に目が釘付けだった
「紀子」 という名の、亡くなった次男の妻 
「原節子だ…!」
彼女の映画を観るのは初めてだけれど一目でわかる
日本人離れした容姿と誰にも似ていないオーラ
唯一無二の存在感を放ち作品を支配している
今敏監督の 『千年女優』 を観たとき 「これは原節子がモデルなんだろうな」 と思った、その本人が生きて演じているのだ

世界の映画監督がベストワンに選ぶこの不朽の名作を私ごときが評価することはもちろんできない
ただ、もっともっと原節子を観たくなり 『東京物語』 とともに 「紀子三部作」 と呼ばれる 『晩春』 『麦秋』 を立て続けに観た
どちらも原節子演じる 「行き遅れ」(死語) の娘・紀子が嫁ぐまでの顛末を描いたホームドラマである

どちらの作品も価値観の古臭さは否めないものの、コミカルなシーンもあり 「意外と面白い」 というのが率直な感想
すっかり原節子に魅了されてしまった私が次にしたのは石井妙子氏のノンフィクション 『原節子の真実』 を読むこと

2年前に読んだ 女帝 小池百合子 の感想(IGにアップ)に 「私は石井妙子氏を信じたいと思う」 と書いている
ノンフィクションといえど書き手のバイアスがかかるのは当然で、そこに現れる 「真実」 とは書き手の考えるそれであろうことを念頭に読み進めた

本作も力作であり、テーマが女性著名人であること、昭和日本の映画史となっていることは平成日本の政治史ともいえる 『女帝』 と似ているが、決定的な違いは著者の対象へのまなざしであろう
永遠の処女と呼ばれ第一線で活躍しながら突然映画界を去り、世間から50年以上身を隠した伝説の大女優・原節子への憧憬と好奇心は隠しようもなく行間から滲み出ている

小津安二郎との関係や北野武へ贈ったとされる数珠の逸話など、これまで 「既成事実」 とされていたことの 「真実」 を知れたことは幸いだった
しかし彼女と 「義兄」(原節子の姉の夫、映画監督であり思想家の熊谷久虎) との関係については理解に苦しむし、正直嫌悪感でいっぱいになる

黒澤明の名作 『羅生門』、黒澤が望んだ主役の第一候補は原節子であり、それを許さなかったのは 「義兄」 であったと本書にはある
あの京マチ子が原節子だったら、、、どうか想像してみてほしい
喉から手が出るほど欲しかった役柄を潰され、恋愛から遠ざけられながらなぜ彼女は 「義兄」 に執着したのか? 
彼女ほどの逸材を羽ばたかせキャリア形成を助けるブレーンが他にいなかったのかと、一映画ファンとして悔しく、残念に思う
「義兄」 との一蓮托生を望んだのが原節子本人であったことは紛れもない 「真実」 であったとしても

戦前、戦中、戦後の日本映画界と、それを支えた原節子以外の人物たちについても数多く言及されている
映画は 「芸術」 とはほど遠い下等なものとされていたこと
女優がいかに見下された存在であり、低い地位に貶められていたか
同年代だった山中貞雄と小津安二郎は戦地に赴き、黒澤明は徴収さえされなかったこと(それは軍部と近い関係にあった東宝の口利きによるものであったという)
そして山中貞雄はひとり戦地で命を落とす
小津の悲しみ、悔しさはいかばかりだったことか
戦後、小津が黒澤に対して複雑な感情を抱いたとしても無理はないと思える
そんな彼らの 「ミューズ」 だった原節子もまた、彼らと同じく戦争の犠牲者だったのだ

今回新しい外国映画を観て、古い日本映画を知ることができた(温故知新の逆?)
今まで古い映画(特にモノクロ作品)は敬遠してきたところがあるのだけれど、これからは意識して観ていきたいな、と思ったり。。

( 『原節子の真実』 石井妙子・著/新潮文庫 )

テーマ : 俳優・女優
ジャンル : 映画

2022-08-08 : 読書 : コメント : 4 : トラックバック : 0
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『チャンシルさんには福が多いね』

チャンシルさん

映画プロデューサー(PD)のチャンシルさんは、長年映画を共に作ってきた監督が急死し仕事を失ってしまう
40歳でお金も家族も家もなく落ち込むチャンシルさんだったが、家主さんが独居する坂の上の家に間借りし知り合いの女優の家政婦として働き始める

昨年観逃して残念だった韓国映画
AmazonPrimeVideoにて鑑賞

とってもよかったです。。
監督は、長年ホン・サンス監督のプロデューサーを務めていた方
本作が長編デビューだそう
監督の実体験を基に、映画愛がいっぱい詰まった作品でした
(ちょっとこじらせた)映画好きなら、きっと大好きな映画ではないかな

この映画に対して 「何も起こらない」 という意見があってビックリ
淡々としているのは確かだけど、こんなにも様々な感情が渦巻いているのに
でもそれって 『東京物語』 を 「何も起こらない」 と言われてムキになって反論するチャンシルさんと同じマインドだな自分、と気づいて笑ってしまった

チャンシルさんが恋する(そして振られる)彼はノーラン信者
でもね、ノーラン信者でも 『東京物語』 を高評価することもあると思うよ
チャンシルさんが映画を志すきっかけになったのが ジプシーのとき だっていうのも熱々ポイントだった
そしてやっぱり(全然似てない)レスリーだよね
最高!ツボ!(笑)
ただアコーディオンの場面ではレスリーというよりトニーに見えたのは私だけ? タートルネックが。。

チャンシルさんのその恋の顛末もとてもよかった
人間誰しも、寂しいとき辛いとき誰でもいいから無意識にすがってしまうことってありますよね
(私は別れを忘れたくてあなたの目を見ずに戸を開けたby中島みゆき)
でも、そういう関係ってたとえその時はうまくいったとしても後々必ず後悔するし破綻する
迷走ののち自分を見つめなおし我が道(人生)を行くチャンシルさんが最高だった

白状すると、私もチャンシルさんのお父さんに同感
世界的に評価されている巨匠ホン・サンス監督作品、あまり好みではない
でもこの機会に(毛嫌いせずに)観てみようかな
そしてもう一つ
実は私、『東京物語』(はじめ小津安二郎監督作品)を観たことがない!

この映画を観終わってすぐに観ましたとも、『東京物語』(ずっと前にWOWOW放映分を録画していたのさ)
小津安二郎、コンプリートしたいと思った
まずは 『晩春』 『麦秋』 の紀子三部作を観了
長くなるのでそのことはまた別の機会に...

( 『チャンシルさんには福が多いね』 監督・脚本:キム・チョヒ/主演:カン・マルグム、ユン・ヨジョン/
                                                     2019・韓国)

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2022-07-27 : BD/DVD/WOWOW/Streaming : コメント : 2 : トラックバック : 0
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第94回アカデミー賞作品賞候補作好きな順&授賞式雑感

94回好きな順194回好きな順2

7月1日公開 『リコリス・ピザ』 鑑賞をもって第94回アカデミー賞作品賞候補10作をコンプリート
以下、好きな順です

1.パワー・オブ・ザ・ドッグ
2.ベルファスト
3.ウエスト・サイド・ストーリー
3.CODAあいのうた
3.リコリス・ピザ
6.ドライブ・マイ・カー
7.ナイトメア・アリー
8.DUNE/砂の惑星
9.ドント・ルック・アップ
10.ドリームプラン

3位が三作品あるのはどうしても決められなくて、、、
年間ベスト決める時も迷いまくりそうです(笑)
CODAはいい作品なのですが、パワーオブザドッグ推しだったもので 「奪われた」 感があってですね
私の中で作品賞、主演男優賞、助演男優賞、脚色賞はパワーオブザドッグでしたから

さて。今年のアカデミー賞授賞式なのですが...
...酷かったですね
しばらく怒りが収まりませんでした
毎年授賞式の時期はWOWOW契約して楽しみにしているのですが、来年からはちょっと考えるかも?
それほど残念な授賞式でした

まず、司会がよくなかった
前説からして全然面白くない
ヒュージャックマンとかNPHがやったミュージカル形式がいいのに
華やかだし楽しく盛り上がるし誰も傷つかない
クリス・ロック×ウィル・スミスの件はあまりの事態に唖然としました
そしてそれ以上に最悪だったのが濱口竜介監督の扱いですよ

国際長編映画賞を受賞した彼に対して、敬意のカケラも感じられなかった
そんな雰囲気だったから、監督賞のプレゼンターのケヴィン・コスナーに対しても怒りが込み上げた
何ですかあの長々としたスピーチは?
プレゼンターが自分の思い出語ってどーすんねん
受賞者よりプレゼンターのほうが持ち時間が長いとか、どう考えてもおかしいでしょうが!(怒)
濱口監督にはスピーチの途中で退場を促しておいてねぇ
受賞したジェーン・カンピオンがチクリと嫌味かましてましたけど
最低な運営
パワーオブザドッグに監督賞しか与えなかったのも、ブロークバック・マウンテンの頃から何も変わっていないようで情けなかった(私はね)

思えば数年前から作品賞読み上げ間違いとか、オスカーソーホワイトとかちょっとどう考えてもおかしかったですよねアカデミー協会
カラードやマイノリティに対する見下した態度を隠そうともしない
いや数年前どころかずっとおかしいのかもしれない
ジェニファー・ロペス:ハーフタイム の中で、オスカーノミニーを逃したJLoに対し関係者が
「あいつらは変わらない、大嫌いだ」 って嘆いてましたけど
ほんま同感やわ

さて今年の大失態を踏まえて来年はどんな授賞式になるのか
冷静に見守りたいですね(なんだかんだ言って観る気満々)

テーマ : アカデミー賞
ジャンル : 映画

2022-07-14 : 年間ベスト : コメント : 4 :
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本は待ってくれる(積読の言い訳)

ザリガニ

図書館通いをしていた頃は、新聞広告を見て興味をひかれた新刊は片っ端から予約していた
色んな本をたくさん読んだ気もするけれどあまり記憶にない
印象に残った本は何年も後にふと思い出し 「読み返したい」 と思うことがある
本棚を探しても見つからなくて 「そうだ、図書館で借りたんだった」 となる

だから最近は読みたい本は買うことにしている(図書館に通う時間が取れないことが一番の理由だけど)
本も高いので月に何冊もは買えず、厳選してほんの数冊だけ
月一二文、という言葉を知っていますか? 月に一回二冊文庫本を買うこと
それくらいが理想かなと思うけれど、文庫になるのが待ちきれなくて単行本を買うことが多い
そして買ったことに満足(安心)して積読するのが常
2020年3月、仲野徹先生の絶賛ツィートで知った 『ザリガニの鳴くところ』 もそんな本だった

帯には 「2021年本屋大賞翻訳小説部門第1位」 とあるので、購入したのは2021年の春
そして読んだのは2022年、今年の春
存在を知って手にするまでに1年、それから更に1年以上本棚にあった
遂に読み始めたのは映画化作品(『Where the Crawdads Sing』 リース・ウィザースプーン製作、2022年夏アメリカ公開予定)のトレイラーがリリースされたから
公開前に読みたい、いや読まねば!と思ったのだった

さすがは世界的ベストセラー、作品世界に入り込み忘れられない読書体験となったことは言うまでもない
映画化作品について思うところはまた別の機会に、、、って日本公開決まってないけどいつ観れるんだろう(笑)

実はそんな積読本はまだまだたくさんある
単行本発売日に買った村上春樹の 『騎士団長殺し(上・下)』 もそんな一冊(二冊)
読みたいと言う母に貸して、返ってきたら積読してしまって今に至る
でも絶対に読む、いつか必ず
本はそこにいて、私を待ってくれているから

テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

2022-07-11 : 読書 : コメント : 6 :
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2022(上半期) 真紅のthinkingdays Best 10 of the movie

2022上1
2022上2

① トップガン マーヴェリック
② ベルファスト
③ ウエスト・サイド・ストーリー
④ スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
⑤ CODAあいのうた
⑥ ニトラム
⑦ ゴヤの名画と優しい泥棒
⑧ 流浪の月
⑨ GAGARINE/ガガーリン
⑩ ライダーズ・オブ・ジャスティス
劇場鑑賞新作66本より

上半期は旧作10本と合わせて76本劇場鑑賞(リピートはなし)
自宅鑑賞は39本で合計112本

新作はあまり突出した作品がなかった印象かな
以下の作品も入れるか迷った、、、年間ベストでは入れ替わるかも??

・アネット
・スパークス・ブラザーズ
・犬王
・ちょっと思い出しただけ

下半期もがんばって映画観るぞ〜🎬

ちなみに息子のベスト10

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2022-07-05 : 年間ベスト : コメント : 14 :
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『ジェニファー・ロペス:ハーフタイム』

ハーフタイム

ジェニファー・ロペスのドキュメンタリー映画
NetflixUSオリジナル作品
「残酷なほど過小評価」 され続け、どんなにメディアに貶められても決してあきらめなかったひとりの 「ラティーナ」 の物語
もう、、、もう涙なしには観られませんッ
JLo~~~~最高ッ!!
『ハスラーズ』 『マリー・ミー』 と本作で三部作ですね(違う?)
言いたいことはほぼ 『ハスラーズ』 の感想で書いているので、インスタにあげた感想を再掲します

◆◆◆  ◇◇◇  ◆◆◆  ◇◇◇  ◆◆◆  ◇◇◇  ◆◆◆  ◇◇◇  ◆◆◆

『ハスラーズ』

ウォール街の男たちから搾取されていたストリッパーたちの逆襲。実話にインスパイアされた物語。

ジェニファー・ロペスがオスカーに無視されて話題でしたが、、、いや私もJLoノミネートしないとかアカデミー賞マジでク◯だと思いましたね。
助演部門はローラ・ダーンの総なめ状態でしたけど、彼女は確かに素晴らしかったけど、JLoは彼女の対抗馬だったと思う。
キャシー・ベイツ?
今さら?
あのお母さん役、確かに悪くはないけど突出したパフォーマンスだったとは思えません。
対してこの映画のJLoはまさに 「唯一無二」 ですよ!

まず序盤のポールダンスからして圧巻なのですが、主人公コンスタンス・ウーや他のキャストたちに見せる姐御肌、「あたしもこんな女になりたい!」 って感情しかないよね。
てかJLoに 「ベイビー」 って呼ばれたい。ファーコートにくるまれたい。
「カバンはデカいほどいいの!」 けだし名言ですよ。

彼女たちのしたことは犯罪ですけど、ああいう形でしか闘えなかったのですよね。
ディスティニーが妊娠したとき 「男の子であって欲しい」 と言った気持ちが痛いほどわかる。
音楽の使い方も斬新だった。そこでショパンか、、、っていう。

そしてJLoほどのスターが、このまま引き下がるはずがない!
オスカースルー、からのスーパーボウルハーフタイムショーですよ!
これは必見。人間の可能性、美しさ力強さをこんなにも高らかに歌い上げ踊り続けてみせる姿に感動しないでいられるでしょうか?
間違いなく彼女のキャリアハイでしたね。
そしてあのショーは疑いなくこの映画 『ハスラーズ』 と地続きなのです。

女であることは時に困難だけど、あたしたちは一人じゃない。
Let's Get Loud, Ladies!!
ありがとうJLo!最高。

(2020年2月13日 Instagramへの投稿より)

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2022-06-23 : BD/DVD/WOWOW/Streaming : コメント : 0 : トラックバック : 0
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『ハートストーン』

ハートストーン

夏のアイスランド、半農半漁の田舎町
ソールとクリスティアンは幼なじみの大親友
いつも一緒にいるふたりだったが、ソールは大人びた美少女ベータが気になり始める

この映画を知らずに生きてきたことが悔しい
そして今知ることができて本当によかった
心からそう思える作品です
『好きにならずにいられない』 『たちあがる女』 アイスランド映画を続けて観たことで本作品と出会えた
感謝

思春期の痛みを抱え、自分が何者か知ろうと葛藤する少年少女たち
それは誰にも訪れる青く残酷な季節
親目線で観ると少し目を背けたくなるような

アイスランドの荒涼たる自然はそんな彼らをやさしく包み込む
しかしそこには息苦しく抑圧的な田舎町の閉塞感が渦巻いてもいる
悲しげな大人たちの瞳も

自然との関わりの中で、必然として動物の生と死が描かれる
クィアな主人公であることも含めてゴッズ・オウン・カントリーとの親和性を感じずにいられなかった
フランシス・リーは絶対、この作品好きだと思う

リバーフェニックスとクリステンスチュワートを足して2で割ったようなソールがかわいい
そのソールもベータもラケルもハフディスもみんな演技がちゃんとしてる
当たり前だけど若くてかわいいだけじゃなくて

本作が長編デビューだという監督は若い方だけど、何を撮り何を表現したいのか、最初から最後まで完璧にコントロールしていると感じた
結末を観客に委ねず丁寧に物語ること
その姿勢と覚悟が素晴らしい
若い役者たちのあの演技を引き出したのも監督の手腕なのだと思う
視線の送り方、何気ない仕草
それは言葉少なな彼らの心情を雄弁に語る

一番感心したのは繊細な映像美
篠田昇氏(リリィ・シュシュのすべて)やジョシュア・ジェームズ・リチャーズ(ザ・ライダー)を彷彿させるような
差し込む光
ローアングルのクローズアップ
人と自然の対比に唸る
撮影は『アナザーラウンド』(大好き!)や本作の監督の新作も手がけている方のよう

ハフディスが朗読する詩も印象深い
物語の中に詩があるって素敵
たとえそれが彼女なりの苦悩の表出であっても

当たり前にそこにあったかけがえのないもの
失い奪われ続ける人生で自ら選びとること
一度はもつれたソールとクリスティアンの絆が
これからも固く結ばれていることを願っている

( 『ハートストーン』 原題:HJARTASTEINN/監督・脚本:グズムンドゥル・アルナル・グズムンドソン
                                    /アイスランド・デンマーク合作/2016)

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2022-06-17 : BD/DVD/WOWOW/Streaming : コメント : 4 : トラックバック : 2
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『産婦人科医アダムの赤裸々日記(原題・This Is Going To Hurt)』

産婦人科医アダム

英国NHS病院産婦人科のジュニアドクター・アダムの奮闘を描くベン・ウィショー主演のドラマシリーズ
WOWOWにて放映

残念ながらWOWOWは4月いっぱいで解約したので4話までしか観られませんでしたがとっても面白いドラマでした
ジュニアドクターって日本の研修医的ポジションなのかな?
通勤の車中で寝落ちするほどの激務ゆえプライベートは常に後回し
頼りない後輩同僚に毒を吐きつつ上司には睨まれオペは待ったなし
子離れできないハイソで過干渉なママからの着電はひっきりなし
どーすりゃいいのさ?! なアダムの日常が描かれます
時々第四の壁を越えてくる演出に笑ってしまう

でもアダムにはハリーっていう超イケてる同居中の彼氏がいてだな〜
うわべは典型的な毒舌シニカル英国人だけど中身は恋する乙女なベン・ウィショーがかわいいです

面白いドラマだから配信に来たら絶対ビンジしたい
ネトフリかアマプラでお願いします!

テーマ : 海外ドラマ
ジャンル : 映画

2022-06-08 : Drama : コメント : 8 : トラックバック : 0
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こちらも♪ Two more seasons~『窓際のスパイ(Slow Horses)』

窓際のスパイ2

英国MI5のエージェント、リバー・カートライトは対テロ演習で大失態
「泥沼の家」 と呼ばれる部署に左遷される

ミック・ヘロン原作の同名スパイ小説 『Slow Horses』 をApple TV+がドラマ化
我が最推しジャック・ロウデン主演、ゲイリー・オールドマン、クリスティン・スコットトーマス共演(ファーストクレジットはもちろんゲイリーです)
主題歌は原作小説のファンだというミック・ジャガー
豪華すぎ!
ゲイリーの長いキャリアの中でドラマ出演は初なのだそうです、レアよ〜

ファーストシリーズ全6話は配信済み
週一配信だったので金曜日が待ち遠しかった
セカンドシリーズは撮了しているそうなので配信を待っている状態です(今年の後半配信予定だとか)
そして第3、第4シリーズの製作も発表されました♪ 拍手~
評判いいもんね~

しかしこのドラマ、どれくらいの人が視聴しているのかな?
世界規模だと相当数だろうけど日本だとマイナーかも?
それでもジャクロにクラッシュした方もいらっしゃるでしょうねきっと
だってビジュアルがつよ過ぎるもの〜

そして第一話のあるシーンでジャクロのパートナー、シアーシャ・ローナン がカメオ出演しております
まぢでレアよね、、、TVの画面写真撮ったもん(笑)

しかし自分がApple TV+に加入する日が来ようとは、、TVドラマでオンタイムにジャクロを観たいがためだけに
推しへの愛って盲目ね(笑)(もうキャンセルしたけど)

そして本日6月2日はジャクロのお誕生日! 32歳おめでとう☆
新作 『Benediction』 日本でも公開されますように♡

#HappyBirthdayJackLowden #Benediction

テーマ : 海外ドラマ
ジャンル : 映画

2022-06-02 : Drama : コメント : 2 : トラックバック : 0
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待ち切れない! Two more seasons 〜『HEARTSTOPPER』#2

heartstopper2.jpg

NetflixUK発ドラマ HEARTSTOPPER/ハートストッパー のシーズン2、シーズン3の制作がアナウンスされました♪ やったぜ☆

Googleで 「HEARTSTOPPER」 と検索したらドラマと同じ葉っぱのエフェクトが、、、かわいスギル! 
ぎゃー!!(落ち着け)

しかしチャーリー&ニックを演じたジョー・ロックとキット・コナーはマジでシンデレラボーイですよね
ホント、文字通り 「一夜にして」 SNSのフォロワー爆増
全世界のアイドルとなった感(私ももちろん秒でフォロー)
子役としてのキャリアがあるキットくんはまだしも、ほぼ一般人()だったジョーは今、どんな気分なんだろう?
数百万人のフォロワーってあなた、、、想像つかないよね
一気に2シーズンの延長が発表されることも珍しいのではないかな?(通常は1シーズンごとのような)

ああ~楽しみスギル~
配信が待ち遠しい~~
それまで生きるゾ~~

テーマ : Netflix
ジャンル : 映画

2022-05-26 : Drama : コメント : 0 :
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